店頭市場ピックアップ

複合プリンタの販売動向

2004/03/01 16:51

週刊BCN 2004年03月01日vol.1029掲載

日本HPがトップシェアに

販売キャンペーンも実施

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が複合プリンタのメーカー別販売台数シェアで38.5%を獲得し、トップに躍り出た。2月第3週(2月16-22日)の機種別販売台数シェアでは、「HP PSC」シリーズの「2450フォトスマート」が14.1%で2位、「1350」が13.7%で3位、「1210」が5.6%で6位、「2310」が1.7%で10位につけている。圧倒的なシェアを誇る機種があるわけではないが、上位10機種以内に4モデルがランクインしており、豊富なラインアップを武器にシェアを増やした。

 同社は複合プリンタを拡販するため、最大5000円をキャッシュバックする「HPオールインワンキャッシュバック・キャンペーン」を2月28日から実施している。同キャンペーンは、「HP PSCシリーズ」と、店頭価格2万円以上のデジタルカメラを両方購入したユーザーに対し最高5000円を返金するという内容で、期間は5月9日まで。

 対象プリンタは「2550フォトスマート」(返金額5000円)、「2450フォトスマート」(同5000円)、「2310」(同5000円)、「1350」(同3000円)の4機種。同社は、複合プリンタとデジタルカメラを組み合わせた用途提案で、一気にシェア拡大を目論む。

 複合プリンタ市場は、2月第3週が台数ベースで前年同週比90%増、金額ベースで同53%増と、拡大傾向にある分野の1つ。各メーカーは、拡大傾向にある同市場で主導権を握ることに力を注いでいる。

 日本HPがラインアップを武器にシェアを伸ばす一方、前週(2月第2週、2月9-15日)まで首位をキープしていたセイコーエプソンは、「カラリオ」シリーズの「PM-A850」が2月第3週の機種別台数で26.7%という圧倒的なシェアを獲得した。キヤノンは、「ピクサス」シリーズの「MP370」や「MP700」、「MP5」などが売れ筋になっている。まだまだ熾烈なシェア争いが続くとみられる。
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