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液晶テレビの販売動向

2005/12/05 16:51

週刊BCN 2005年12月05日vol.1116掲載

ソニー「ブラビア」が好調

メーカーシェア20%超え

 液晶テレビ市場で、ソニーブランド復活の一翼を担う新薄型テレビ「BRAVIA(ブラビア)」が好調だ。直近の週次ランキング(11月14-20日)で、ソニーのメーカー別販売台数シェアは20%を超えた。

 図は、BCNランキング週次データをもとに、液晶テレビ市場の上位4社のメーカー別販売台数シェア推移を示した。ソニーのシェアは、9月26-10月2日では8.4%にとどまっていたが、その後シェアは徐々に上昇。直近週のソニーの台数シェアは21.5%まであがってきた。

 ソニーは、ブラビアブランドで初となる新製品を10月1日に2機種投入。その後、10月20日と11月20日にそれぞれ2機種をリリースした。ブラビア投入後から直近週までの約2か月間で、ソニーのシェアは13.1ポイント伸びており、ブラビアがけん引役となったことは間違いない。

 ソニーのテレビ事業を長年引っ張ってきた「WEGA(ベガ)」からのブランド転換は、まずは順調に滑り出したと見ていいだろう。

 ただ、ソニーがシェアを伸ばした半面、松下電器産業や東芝がシェアを下げる構図にあるが、首位を独走するシャープのシェアは高水準にある。シャープは、一貫して台数シェア45%前後をキープし、製品別シェアでも上位4位までをシャープ製品が独占する。ブラビアは32V型のエントリーモデルが5位にランクインするのがやっとという状況だ。

 ソニーは11月20日に、40V型と46V型の大型パネル搭載のハイエンド機種2製品をリリースした。年末商戦は6製品をラインアップに揃え、シャープの「AQUOS(アクオス)」ブランドに挑むことになる。

 6ラインアップを揃え種類も豊富になったブラビアが、どこまでアクオスに迫れるか。液晶テレビ市場の年末商戦は、シャープ対ソニーの戦いから目が離せない。
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