店頭流通

飛鳥 フォトストレージのラインアップ拡充 年末をめどに低価格製品も

2006/08/14 18:45

週刊BCN 2006年08月14日vol.1150掲載

 飛鳥(佐々木泰史社長)は、ポータブルフォトストレージ「Tripper(トリッパー)」シリーズについて、年末をめどに、ラインアップの拡充を図る計画だ。

 現在は、40GBのHDDで高速転送の「トリッパー ネクスト」や20GBおよび40GBの小型「トリッパー ミニ」など、3万5000円-4万円弱で展開しているが、ライフスタイルにとけ込むような付加価値あるHDDとしての認知度浸透を目指し、「3万円を切る製品から6万円前後の価格帯までラインアップの拡充を図っていく」(佐々木社長)考えだ。

 「トリッパー」は、外付けHDDを応用し、デジカメなどの画像が入ったメモリカードをパソコンがなくてもバックアップできるというもの。同シリーズは、2002年6月に発売し、「フォトストレージメーカーとしては老舗」という。

 デジカメのメモリカードの容量がフルになった場合、メモリカードを同製品に直接差し込んで、画像のバックアップを取るもので、何枚ものメモリカードを用意しなくても済むほか、旅行先などの外出先にパソコンを持って行かなくても手軽にバックアップが取れる。

 「トリッパー」シリーズの当初のターゲット層は、デジカメのライトユーザーを核とした幅広い層を見込んでいた。しかし、実際のユーザー層はプロカメラマンやプロダクション関係者が多いという。昨年度(06年3月期)は6000-7000台を販売したが、今年度は、活用方法を提案するなど、需要の掘り起こしに力を入れ、1.5倍以上の「1万2000台の販売」を目指す。
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