店頭流通

NEC UMPCでユーザー拡大に期待 「LaVie Light」を起爆剤に

2008/11/10 18:45

週刊BCN 2008年11月10日vol.1259掲載

 NEC(矢野薫社長)は、UMPC(ウルトラモバイルPC)の「LaVie Light」を発売し、買い増し需要を掘り起こすことに力を注いでいる。

 同製品は、手軽にインターネットやメールを利用したいというニーズに対応したモデルで、買い増し需要を喚起する狙いで市場投入。液晶のサイズは8.9型で、HDD容量が160GBとなる。

 UMPCモデルを市場投入するメーカーは、これまでアスースやエイサーなど台湾企業が多かった。そのような状況下、追随する形でUMPCを発売したわけだが、これには国産メーカーとしての勝算があるからのようだ。最も大きな点として挙げているのはサポート。台湾メーカーと国産メーカーとの違いはサポートの人員や体制の差という。

 ただ、台湾メーカーが提供しているモデルと比べて劣勢な点は価格が高いことだ。台湾メーカーの製品が5万円前後であるのに対して、NECの製品は6万5000円前後。2台目の購入を促すためのポイントとなる、価格訴求の面では需要喚起が難しそうだ。この点について、NECでは「サポートの充実」でカバーできるとしている。

 しかし、はたしてユーザーが「サポートの充実」を2台目購入のポイントに置くかどうか。もし、冬商戦で予想に反した結果が出た場合、通常モデルにも影響を及ぼす危険性があり、ラインアップの製品点数を削減するなど、商品化政策の転換を求められることになりそうだ。
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