店頭流通

PFU スキャナでMacユーザー開拓

2009/02/09 18:45

週刊BCN 2009年02月09日vol.1271掲載

 PFU(輪島藤夫社長)は、企業内個人およびコンシューマ向けスキャナブランド「ScanSnap」の新モデル2機種を2月7日に発売した。今回発売したのは、Windows対応の「S1500」とMac用の「S1500M」。毎分の読み取り速度を向上させたほか、管理ソフトの操作性を向上させた。「S1500M」には名刺管理ソフトを初めて標準添付するなど、Windows版に比べて機能や特徴が弱かった点を解消した。価格は両製品ともに、PFU直販価格で4万9800円。家電量販店や法人チャネルで販売し、発売後1年間で50万台の販売を目指す。

 2モデル共通の特徴として、毎分20枚・40面の読み取り速度で解像度300dpiで読み取った場合、従来モデルに比べて速度を3.3倍に高めた。また、カラーの自動認識機能で従来対応していたカラー、モノクロに加えてグレースケールもサポート。読み取った文書データの中にあるキーワードを、管理ツールから容易に見つけ出せる機能も付加した。

 Macモデルでは、PFUが自社開発した名刺管理ソフトを標準添付した。また、WindowsとMac両OSに対応するドライバも今回初めて搭載。従来別OSで利用する場合は、2台購入する必要があったが、それを改め1台でMacとWindowsの両マシンで使用可能にした。Macは法人・個人ともに市場が伸び盛り。その環境変化に対応し、Windowsに引けをとらない機能を追加して販売台数拡大を狙う。(木村剛士)
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