Close UP New Products

<Close UP New Products>No.19 タッチパネル式液晶ディスプレイ(上) 家電量販店の売り場状況

2010/01/28 16:51

週刊BCN 2010年01月25日vol.1318掲載

 Windows 7の機能として注目を集めている「タッチ操作」。一部の2009年PC秋冬モデルが対応したことで、身近なユーザーインタフェースになってきた。今回は、液晶ディスプレイにおけるタッチパネル式モデルの販売動向を探る。

体験コーナーの設置に期待

 現在、富士通やNEC、ソニー、日本ヒューレット・パッカードなどのメーカーが、09年秋冬モデルのデスクトップPCにタッチパネル式液晶を採用。日本エイサーやデル、アイ・オー・データ機器、マウスコンピューターなどは、タッチパネル式の液晶ディスプレイを単体でも販売している。

 ビックカメラ有楽町店本館の液晶ディスプレイコーナーでは、ナナオと日本エイサーのタッチパネル式モデルを扱っている。木内拓哉主任によると、「ユーザーの問い合わせは増えているが、製品の供給が追いついていない状況」という。実際、店頭で展示するのは日本エイサー「T230HBMIDH」のみ。在庫を増やせないかとメーカーに要望を出しているものの、市場に出回っている製品は少ないのが実状だ。同店では、タッチパネル式モデルはディスプレイ全体の売り上げのまだ1割にも満たない。

 タッチパネル式モデルを単体で購入するメリットは、デスクトップPCを買うよりも安くタッチ操作を導入できる点。ただ、現在タッチ操作は、インターネット利用時の文字入力や写真の拡大・縮小など、できることが限られている。そこで店舗側では、まずメーカー各社の製品ラインアップが増えることに加え、ハガキ作成ソフトなどの対応ソフトが登場することに期待する。

 さらに、ユーザーがタッチパネル式モデルを直接触れられる体験コーナーを設けることを検討。木内氏は「2010年は売り場全体の4分の1、もしくは3分の1の面積を専用コーナーとして確保したい」と考えている。液晶ディスプレイ全体におけるタッチパネル式モデルの構成比は今後増えていくと予想。ディスプレイが故障した際の買い換え需要も見込む。

ビックカメラ有楽町店本館5Fの液晶ディスプレイ売り場


・(中)に続く
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