「暑い」「寒い」の感覚を検知

パナソニック
メジャーアプライアンスグループ
エアコンチーム
西村美保 氏
 センサー競争が激しくなっている最近のルームエアコンで、パナソニックの最上位モデル「Xシリーズ」は世界初の「温冷感センサー」を搭載している。 「人によって個人差のある暑い、寒いという感覚まで見分けることができるセンサーだ」とパナソニックのメジャーアプライアンスグループエアコンチームの西村美保氏は説明する。

 従来のサーモセンサーは、身体や床の表面温度の測定はできても、その人が暑いと感じているのか、寒いと感じているのかまでは分からなかった。温冷感センサーは、身体の表面温度と周囲の空間の温度を測定して、その差から人の身体から逃げる放熱量を「温冷感推定アルゴリズム」というチップで算出して検知している。

 人の身体から逃げる熱量と「暑い」「寒い」の温冷感に相関関係があることは、奈良女子大学との共同研究で突き止めた。のべ256人の放熱量と温冷感のデータを分析して開発されたのが温冷感推定アルゴリズムなのだ。

 個人ごとの温冷感を把握したら、風量と風向き、風を送る時間の3つの要素をコントロールしながら、個人ごとに快適に感じる温度に調整する。寒いと感じている人には、温風を届ける時間を長く、ちょうどいいと感じている人には時間を短くして調整している。暑がりと寒がりの両方を満足させなければならないというエアコンの永遠の課題の克服に、パナソニックは温冷感センサーでチャレンジする。(BCNランキング 細田立圭志)

ルームエアコン「Xシリーズ」