「ブロードバンドの普及は今後さらに加速する」というのが、一般的な見解だろう。問題は広帯域上で何を流通させるか、である。配信システムや課金、認証などハードウェア面でクリアしなければならない課題は山積するが、ユーザーの心を捉えるのはやはり“ソフト”である。その意味では、パソコンをメインプラットフォームに据えた「CDN JAPAN」や「IMCC(統合メディア・コンテンツ研究会)」の実証実験の試みは、2002年4月に商用サービスを開始するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の後塵を拝した感がある。パソコンと家電製品の融合が進むなか、ゲーム専用機でブロードバンドの恩恵をいち早く提供するSCEIの展開には、次世代ブロードバンド市場の先行きを予測するカギがちらつく。(谷古宇浩司●取材/文)