その他
ウィンドウズサーバー2003 システム商戦、スタート
2003/06/23 15:00
週刊BCN 2003年06月23日vol.995掲載
新世代ウィンドウズサーバーの商戦が始まった。6月25日にパッケージ版のウィンドウズサーバー2003(サーバー2003)の出荷が始まるのを受け、システム販社は一斉にあの手この手で新システムの売り込みに乗り出した。マイクロソフトでは、「サーバー2003の立ち上がりは、従来の2-3倍早い速度で進んでいる」と、前製品のウィンドウズ2000サーバー(2000サーバー)よりも顧客の引き合いが強いと手応えを感じる。
.NET対応アプリも拡充へ
サーバー2003のビジネスは、大きく3段階で進む。(1)昨年末で無償サポートが終了したウィンドウズNT4.0サーバー(NTサーバー)のマイグレーション(更新)、(2)サーバー2003への移行によって実現するサーバー統合など、プラットフォームの強化、(3)サーバー2003に標準装備の.NETフレームワーク対応アプリケーション(.NET対応アプリ)の実装――である。
大塚商会の山口雄二・マーケティング本部次長は、「国内全体で約100万台、当社の顧客企業で約3万台のNTサーバーがあると見られる。過去に2000サーバーへの移行を見送った顧客が大半だが、今回のサーバー2003の登場で一斉に移行が始まる」と予測する。
富士通ビジネスシステム(FJB)の藤本政久・マーケティング本部営業推進統括部ソリューション推進部長は、「サーバー2003のユーザー管理機能を活用し、複数台のサーバーを1台に統合する提案に取り組む。統合により、維持費用が下がり、管理工数も大幅に軽減する」と指摘する。
日本ユニシスの白井久美子・サービスビジネス開発本部.NETビジネスディベロップメントプログラムマネージャーは、「今年度(2004年3月期)、NTマイグレーション関連で少なくとも30-50億円の売り上げを見込む。1件あたりのマイグレーション商談は小規模なので、パターンを決め、協力会社に分配しながら効率を高める」と、速度重視でマイグレーションを進める。
日立情報システムズの山岡作・事業企画開発本部担当部長は、「当面は、継続案件など全体の3分の2は2000サーバーを提案しているが、来年4月以降は8割方がサーバー2003ベースの提案が占める」と、急速にサーバー2003への移行が進むと読む。
一気に動き出した各社のサーバー2003ビジネスに対し、マイクロソフトの高沢冬樹・製品マーケティング本部ウィンドウズサーバー製品部部長は、「従来の2-3倍早い速度で移行が進む」と期待を込める。
.NET対応のアプリケーションも急速に拡充している。TKCでは、一足早く.NET対応へのスケジュールを示した。角一幸・専務取締役地方公共団体事業部事業部長は、「来年4月に住民基本情報システム、税務システムを発売し、同年10月には稼働まで漕ぎ着けたい」と意気盛んだ。
この分野で競合関係にある日立情報システムズも、主力の自治体向けパッケージソフトの.NETフレームワーク対応を急ぐ。
NECソフトの森本正好・サーバソリューション事業部事業部長代理は、「サーバー2003登場のタイミングに合わせて、すでに5社と提携し、.NET対応アプリの品揃えを拡充してきた。自社のソフト開発の速度が追いつかない分野を中心に、年度内には、さらに5社程度と提携して取り扱い製品を増やす」と、アプリケーション層の充実に力を入れる。
サーバー2003は、ウェブサービスなどの.NETフレームワークを支える基盤となるOSだけに、システム販社は売り込みに熱が入る。
単なる新しいOSの発売ではなく、.NET対応アプリも含め、将来の広がりを示す大型商戦がいよいよ火蓋を切る。
新世代ウィンドウズサーバーの商戦が始まった。6月25日にパッケージ版のウィンドウズサーバー2003(サーバー2003)の出荷が始まるのを受け、システム販社は一斉にあの手この手で新システムの売り込みに乗り出した。マイクロソフトでは、「サーバー2003の立ち上がりは、従来の2-3倍早い速度で進んでいる」と、前製品のウィンドウズ2000サーバー(2000サーバー)よりも顧客の引き合いが強いと手応えを感じる。
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