経済産業省は、次代を担うIT人材の早期発掘・育成に力を入れている。その活動の一環として実施しているのが「U－20プログラミング・コンテスト」。情報化月間の主要イベントで2006年には27回を数えた。同コンテストでは現在、ジャンルやシステム方式、処理形態の制限がなく、自由な発想と優れたプログラミング能力に基づいた未発表のコンピュータプログラム作品を募集している。

　予備審査、第1次審査を通過した入選者は、PRポイント、プログラミングに対するひたむきさを審査員の前でプレゼンする機会が設けられる。そのなかから最優秀賞、優秀賞が決定される。

　06年は、個人・団体合わせて計83作品の応募があり、11作品が入選した。中学生からの応募も4件あり、そのうち1作品は個人部門最優秀賞に選ばれた。

　そのほか、IT人材の早期発掘と育成を目的として、「セキュリティキャンプ」を04年から行っている。対象は22歳以下の学生などで、06年は4泊5日で36名が参加した。

　経産省では、「ITの本質・中身をきちんと理解したうえでソフトウェアを作り込んでいける若者たちを奨励していきたい」としている。