ソニーは、2006年度におけるPC事業の売上高、利益で過去最高の更新に挑む。春モデルとして、全12シリーズ65モデルを発売するほか、テレビサイドPCと位置づける「VGX－TP1」などリビング向けPCを投入する。

　TP1は、直径270mmの白い円形筐体を採用したユニークな形状のPCで、HDMIによって大画面薄型テレビなどと接続して利用する。OSにはWindows Vista Home Premiumを搭載。CPUにはインテルCore 2 Duo T5500（1.66GHz）を採用している。オープンプライスだが、店頭予想価格は13万円前後の見込み。

　また、TP1と同系統の円形デザインおよびカラーリングを採用したデジタルTVチューナ「VGF－DT1」も同時に発表した。PCやテレビ、DVD／HDDレコーダーなどに接続して利用する。価格は、店頭予想価格で5万円前後。

　ソニーでは、TP1やDT1をはじめとする5機種の製品を「Extension Line by VAIO」と位置づけ、PCの機能をベースにしながらも、これまでのPCの形状や用途にはとらわれない新たなリビングルーム向けPCを投入する考えだ。

　ソニーVAIO事業本部・石田佳久本部長は、「VAIOブランドのノンPCと呼ばれる領域の製品を増やしていくのが07年の新たな取り組み。デジタルホームや、オーディオ分野においても、VAIOブランドでの展開を図っていく」と語る。

　また、同社では、ノートPCの新シリーズとして「type C」、「type N」を投入した。とくに、type Nは、ソニーが国内では取り組んでこなかった、機能を絞り込み、低コスト化した製品。

　07年は、低価格分野にも積極的に乗り出す考えだ。