マイクロソフト(樋口泰行社長)は4月15日、約5年ぶりのバージョンアップとなる新サーバーOS「Windows Server 2008」をリリースした。仮想化技術など新機能に注目が集まりがちだが、販売戦略面では前版の「2003」にはない特徴がある。それはパートナーの新OSへの対応状況。対応ハードとソフトはともに「2003」に比べて約3割増し。認定技術者数も「2003」出荷時を上回っている。マイクロソフトはパートナーとの連携を「2008」ではこれまで以上に強め、ソリューションを重視した姿勢を鮮明に示した。(木村剛士●取材/文)
■「2003」よりも早い パートナーの対応状況
「スタートとしてはほぼ100点満点だ」──。
「Windows Server 2008(2008)」など主力3製品の発表イベントが開幕した4月15日、五十嵐光喜・サーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長は自信に満ちた表情でこう断言した。来場者数の多さや新OSに対する関心の高さをイベント初日に肌で感じたからだが、それだけではない。サーバーメーカーとISV、SIerの新OS対応が前版「Windows Server 2003(2003)」に比べてはるかに進んでいるからだ。樋口泰行社長も、五十嵐本部長同様にパートナーの対応状況について「ハード、アプリ、SIサービスがすべて“Ready”だ」と述べ、満足気な表情を見せた。
法人向け主要3製品の1つ「Visual Studio 2008」は、「Windows Server 2008」より一足早い今年2月に発売した。予想以上に好調だ。例えば東京23区内の主要家電量販店での発売後1か月での販売本数は前版に比べて50%増の出足。パッケージ版の販売が伸びていることを証明している。モバイル端末向けやWebシステム向けアプリ開発機能がとくに受け入れられている。さらにいえば、前版に比べて上位版を求めるユーザー企業が多いことも特徴だ。「ユーザーは新版を待っていた」という印象を肌で感じている。
「Visual Studio 2008」シリーズの「Team Foundation Server」は、複数人の開発者をまとめてプロジェクト管理する際に大きな効果を発揮する製品。難しそうと考える開発者が多いが、決してそうではない。中小の開発者でも十分に扱うことができる。「工事進行基準」への対応に規模は関係ない。ユーザー企業の規模を問わず、広く拡販を図っていく。(談)