NEC(矢野薫社長)がIAサーバー「Express5800 シリーズ」で新戦略を打ち出した。競合メーカーではみられないコンセプトで、既存製品を二つに区分けするというものだ。コンシューマ向けサーバーOS「Windows Home Server」搭載の新モデルも用意するなど、ユニークな施策をこの秋から開始した。8年間使い続けたブランドロゴマークも一新する熱の入れようで、13年間続けてきたトップの座死守への決意を感じさせる内容。市場はマイナス成長に転じる可能性があるものの、「昨年度比10%増の成長」と、新施策が奏功するとの判断を示す。掲げる目標はあくまで強気だ。(木村剛士●取材/文)
そこで、今回NECが新たに考えた区分け指標が「設置場所」だ。データセンターや企業内サーバールームで設置するケースが多いのを「DataCenter Line」とし、デスク付近などオフィスや店舗設置に適したモデルを「DataStationLine」と定め、既存製品をこの2枠のなかに配分した。現在二つのラインの出荷台数比率はほぼ半分。多様なモデルを設置場所というシンプルな観点から分けることで、ユーザー企業は検討しやすく、また販社は販売しやすくしようとする試みだ。これだけに終わらず、新製品として形状やベゼルなどを変更可能なカスタマイズサーバーやコンシューマ向けサーバーOS「Windows Home Server」搭載モデルといった新カテゴリの製品も用意した。
NEC(矢野薫社長)がIAサーバー「Express5800 シリーズ」で新戦略を打ち出した。競合メーカーではみられないコンセプトで、既存製品を二つに区分けするというものだ。コンシューマ向けサーバーOS「Windows Home Server」搭載の新モデルも用意するなど、ユニークな施策をこの秋から開始した。8年間使い続けたブランドロゴマークも一新する熱の入れようで、13年間続けてきたトップの座死守への決意を感じさせる内容。市場はマイナス成長に転じる可能性があるものの、「昨年度比10%増の成長」と、新施策が奏功するとの判断を示す。掲げる目標はあくまで強気だ。(木村剛士●取材/文)