カスペルスキー(加賀山進社長)がパートナー制度を刷新し、10月に新たなパートナープログラム「GREEN TEAM V3」をスタートした。カスペルスキーは、07年の法人市場参入、09年の法人向けのパートナー制度発足など、継続的に法人向けビジネスを強化している。
カスペルスキーのパートナー制度の特徴は、外資系の一般的なパートナープログラムと違い、それぞれの地域が独自にプログラムを策定できることにある。これまえ1次代理店として6社の「Platinum Partner」があり、その下に2次代理店として「Gold Partner」「Registered Partner(登録パートナー)」という位置づけにしていた。
新たなパートナープログラム「GREEN TEAM V3」では、「Platinum Partner」を2次店の位置づけにして、「Distributor」とサポートを提供する「Specified Distributor」を1次店のカテゴリとして新たに設置する。
刷新に伴い、当初、1次店に任せていたサポートを、カスペルスキーが自社サポートセンターからも提供できる体制を整えた。コーポレート営業本部の嵯峨野充本部長は、「顧客に対面しているパートナーと一緒になって、問題を解決するための体制をつくる」としている。リセラーや顧客は、カスペルスキーのダイレクトサポートと「Specified Distributor」の両方からサポートを受けられるようになった。

コーポレート営業本部の嵯峨野充本部長
また、これまで1次店はすべての製品を販売することができたが、今後は「エンドポイント」「ゲートウェイ」「ストレージ対応製品」の三つにカテゴライズし、それぞれに認定技術者を設置する。価格も、これまでのオープン価格からメーカー希望小売価格を設定することで、より顧客が製品を購入しやすい環境を整えた。