セイコーエプソンの販売子会社であるエプソン販売(平野精一社長)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)ディビジョン2に所属する松本山雅FCを、2010年からオフィシャルパートナーとして支援している。7月3日のリーグ戦第22節・水戸ホーリーホック戦は、同社がマッチスポンサーを務めるホームゲームで、年に一度の「エプソンデー」。平野社長もホームスタジアムのアルウィン(長野県松本市)に駆けつけ、さまざまなセレモニーに参加した。平日にもかかわらず7000人以上が集まった地元サポーターとともに、選手の活躍に声援を送った。(取材・文/本多和幸)
エプソングループは、松本山雅FCのホームである松本市と同じく長野県中部に位置する諏訪市が創業の地で、現在も本拠を置いている。そうした縁もあって、2005年から社会貢献活動の一環として松本山雅FCを支援。ユニフォームの胸部分には「EPSON」のロゴが入っている。
平野社長の鋭いキックインに拍手
7月3日の「エプソンデー」では、ホームのサポーター向けに、選手やチームのマスコットキャラクター「ガンズくん」と記念撮影し、エプソンのプリンタを使ってその場でプリントアウトしてプレゼントするなど、エプソン販売がさまざまなサービスを展開した。ちなみにこの記念写真のプリンティングサービスは先着80組限定だったが、整理券は入場開始5分で配布を完了するほどの人気ぶりだった。
キックオフ前のセレモニーでは、平野社長がピッチにボールをキックイン。思いのほか強烈な勢いでボールが審判に向けて放たれ、会場が大きく沸いた。
試合は松本山雅FCが2対0で3試合ぶりに勝利。1得点を挙げてMVPに選ばれた楠瀬章仁選手には、平野社長からMVP賞としてエプソン製のホームシアタープロジェクター「EH-TW510S」が贈呈された。
試合中も熱い声援を送っていた平野社長は、チームへの支援について、「地域貢献とともにプロモーション効果への期待もある。松本山雅はJ2に昇格して間もないチームだが、ホームの入場者数は4位。これだけの観客の方が胸に『EPSON』と入ったユニフォームを着てくれるのはありがたいことで、多くの方にエプソン・ブランドに対する親近感も抱いていただける」と話し、ビジネス上のメリットも感じている様子だ。

熱い声援を送った平野社長

盛況だった選手との記念撮影

撮影した写真はエプソンのプリンタで印刷してその場で手渡し

MVPの楠瀬選手にはエプソン製のホームシアタープロジェクター「EH-TW510S」が贈呈された
ミーティングにエプソン製品を活用
プロジェクターを遠征先にも
松本山雅FCは、セイコーエプソンのビジネスプロジェクター「EB-485WT」をチームミーティングなどに活用している。本体はモビリティにすぐれ、壁面などに投影できる。また、投影された映像に、電子ペンを使ってPCレスで書き込みができる電子黒板機能も充実しており、戦術の確認や相手チームの分析などでも威力を発揮する。松本市内の練習場ではもちろんのこと、アウェーの試合にも携行する。
過去に松本山雅FCの監督を務め、現在はゼネラルマネージャー(GM)としてチームづくりの全権を担う加藤善之・常務取締役は、プロジェクターの選定にも関わった。加藤氏は、実際に使ってみて、「チームのミーティングにプロジェクターは不可欠な設備。エプソンの『EB-485WT』は、映像への書き込み機能が充実しているのが非常に便利。さらに、短焦点タイプなので、天井が低かったり、狭いスペースであってもストレスを感じることなく使えるのが大きなメリット」と評価する。遠征先では、どんなミーティングスペースが確保できるのか事前にわからないことも多いので、助かっているという。

加藤GM自らプロジェクターの使い方をデモしてくれた
今後は、「さらに本体を小型化したり、設置場所もよりフレキシブルに選べるようになるといい」との要望も。また、ホームスタジアムであるアルウィンは長野県所有の施設だが、ロッカールームに「EB-485WT」は導入されていない。加藤氏はエプソン販売に対して、「当然、アルウィンでも同じ機材を使えるほうがいい。がんばって営業をかけてほしい(笑)」とエールを送る。