オープンソースのデータプラットフォームを手掛けるホートンワークスジャパンは10月16日、国内での年次イベント「DataWorks Summit Tokyo 2018」を開催した。米ホートンワークスは今月始め、同業で競合でもある米クラウデラと来年第1四半期中に合併し、両社のデータ管理機能や機械学習技術を統合することを発表している。日本法人の廣川裕司社長は、合併の決定以降、「エッジからAIまで」というキーワードを度々口にしていると述べ、エンド・ツー・エンドで統合されたデータ基盤の提供を通じ、企業や業界の壁を越えたデータ活用を加速していく考えを示した。

従来科学技術計算に用いられていたNECのベクトルエンジンを、ビッグデータ処理に活用

ホートンワークスジャパン
廣川裕司
社長
 米国本社のスコット・ナウCTOは、来年のリリースが予定されている第4世代の同社製品について解説。IBMおよびレッドハットとの協業によるオープンハイブリッドアーキテクチャーを導入し、オンプレミス環境においてもクラウドと同じく、コンテナ化や、CPU能力とストレージの分離を推進する。ナウCTOは「これまで企業はデータをどこか1カ所に集めようとしていたが、今後はデータを“統合”するのではなく、“接続”していくことが重要になる」とし、データがどこにあるかを問わず、一貫したガバナンス体制で取り扱えるようにすることが重要だと説明した。

 
米ホートンワークス
スコット・ナウ
CTO
 国内でも今月、大型の協業や採用が相次いで発表されている。NECとの間では、NECのスーパーコンピューターに用いられてきたベクトル型プロセッサーに対応した管理基盤を共同開発することで合意した。通常のサーバーに比べ最大100倍の速度でビッグデータ処理が可能になるといい、開発成果はグローバルに向けて来年3月までに公開する予定。また、NTTコミュニケーションズがインフラデータの収集・分析にホートンワークス製品を採用し、運用自動化などに活用していくことを発表している。

 廣川社長は、データ活用による歩留まり向上やサプライチェーンの改善といった提案は国内製造業からも非常に良い反応を得られていると強調。データの側面から、IoTソリューションの中で基盤的な役割を担うポジションを狙っていく方針だ。(日高 彰)