AIを搭載した自己学習型ネットワークを提供する米ミストシステムズ(スジャイ・ハジェラ社長兼CEO)は、10月8日付で日本法人を設立したことを明らかにした。日本法人のミストシステムズの社長には、シスコシステムズやエアスペースなど外資系IT企業で市場開発やパートナー開拓を行ってきた中原浩輝氏が就任。11月6日に会見を開き、日本市場での取り組みやパートナー戦略を説明した。

 米ミストシステムズの共同設立者のスジャイ・ハジェラ社長兼CEOは「米国のほか、オーストラリアやニュージーランド、欧州、中東でビジネスを展開しているが、現地法人を設立するのは日本が初めて。2年後には国内無線LAN市場のトップ5を目指す」と話した。

 提供するのは、AIエンジン「Marvis」を搭載した無線LANアクセスポイント。ディープラーニングで、高品質で安定した無線LAN環境を提供でき、BLE(Bluetooth Low Energy)を活用した仮想ビーコン機能によりスマートフォンなどのデバイスの位置情報を利用したサービスを提供できるという。また、AIがトラブルからの迅速な復旧をサポートする機能を備える。

 同社が日本市場に進出したのは2017年5月で、現在までに数十社の国内企業に無線LANソリューションを提供してきた。今回、日本法人を設立するとともに、日本市場でのパートナー網を整備。ITシステム全体にわたる自動化を実現するエコシステム「AI for ITパートナーシップ」をジュニパーネットワークス、ヴイエムウェア、パロアルトネットワークスの3社と結ぶ。他にも、マネージドサービスパートナーとしてNTTコミュニケーションズと契約。ネットワンパートナーズと一次代理店契約を、NTTデータジェトロニクス、住友電設、サイコンプ、ネットワンシステムズ、NECネッツエスアイ、パナソニックESネットワークの6社と二次代理店契約を結んだ。ミストシステムズの中原社長は「さらにパートナーを拡大していく」と語った。

 ネットワンパートナーズの田中拓也社長は、「これまではエンタープライズ向けのクラウド管理型無線LANとしてミストシステムズのソリューションを提案していたが、適用領域を拡大し、中小企業にも提案していく。今、6社のリセラーとどういう市場でどのように展開していくか検討している」と話した。(山下彰子)
 
(左から)
ネットワンパートナーズの田中拓也社長
NTTコミュニケーションズの佐々倉秀一・取締役ネットワークサービス部長
米ミストシステムズのスジャイ・ハジェラ社長兼CEO
ミストシステムズの中原浩輝社長
ジュニパーネットワークスの上田昌広・技術統括本部テクニカルビジネス推進本部 本部長
ヴイエムウェアの小林泰子・ソリューションビジネス本部本部長
パロアルトネットワークスの鈴木康二・チャネル営業本部本部長