大手CRMの米セールスフォース・ドットコム(マーク・ベニオフ会長兼共同CEO)は6月10日(米国時間)、セルフサービスBIツールのタブロー・ソフトウェア(アダム・セリプスキープレジデント兼CEO)を157億ドル(約1兆7000億円)で買収すると発表。今年10月31日までに完了させる計画だ。

 タブローは03年の設立から現在に至るまで8万6000社以上のユーザーを抱えるデータ分析・可視化ツールベンダーである。セールスフォースのベニオフCEOは「われわれはナンバーワンのCRMと、ナンバーワンの分析プラットフォームを結び付けようとしている。(タブローの)アダムと彼のチームを迎え入れることに興奮している」とコメント。一方、タブローのセリプスキーCEOは「セールスフォースと協力することで、世界中の人々にデータの可視化と理解を提供するわれわれの力がより向上する」と期待感を示した。

 近年、セールスフォースは立て続けに買収を発表しており、顧客接点を幅広くカバーしている。18年3月にはデータ連携の米ミュールソフトを傘下に収めることで各種データを統合的に活用するための環境を整えている。そして、今回のタブロー買収により、さまざまなシステムから得られたデータを基に、より深い知見を提供する体制が整ったと言える。(銭 君毅)