日本マイクロソフトは6月25日、新たなパートナープログラムとして「MPN(Microsoft Partner Network) for Industry パートナープログラム」を発表した。同社は参加パートナーに対して、業種・目的別にAIやIoTなど先進技術を活用したシステムのリファレンスアーキテクチャーを提供する。
日本マイクロソフトの高橋美波・執行役員常務パートナー事業本部長は、「業種業態特化型のソリューションでは、今までのパートナーとは違う種類のパートナーとの連携が今後は増えていく」と話す。MPN for Industry パートナープログラムへの参加を表明した92社にはコンサルファームやSIerも多いが、いずれ参加パートナーの半分以上を従来のユーザー企業が占めていくイメージだという。
高橋美波
常務
こうした“ユーザーから転じたパートナー”には、IT専業ベンダー並みの開発リソースはない。MPN for Industry パートナープログラムは、そこをサポートするための施策でもある。彼らの技術者育成を支援するとともに、リファレンスアーキテクチャーを提供することでソリューション開発期間の短縮や負荷・コストの削減などに貢献するというわけだ。
また、MPN for Industry パートナープログラムで誕生した業種特化のソリューションは、「各機能をブロックを組み合わせるように簡単に連携させていける世界を目指していて、ユーザーにも、PoCを含めて導入までのコスト・期間を圧縮できるというメリットが提供できる」(斎藤本部長)という。ユーザーが新事業開発やイノベーションにスピーディーに取り組むために、ノーコード/ローコード的なソリューションも多数ラインアップされていくということのようだ。