スーパーストリームは8月1日、同社として初めて人工知能(AI)の技術を活用した新製品「SuperStream-NX AI-OCR(請求書)」をリリースする。請求書の仕訳や支払処理が効率化でき、経理業務の生産性向上が期待できる点が特徴だ。

山田 誠 取締役

 SuperStream-NX AI-OCRは、請求書の内容をAIが解析し、勘定科目を推論。仕訳データを自動的に作成し、SuperStream-NX統合会計に連携する。AIには、数万件を超えるデータをディープラーニングで学習させており、9割前後の精度を実現した。個社別の仕訳ルールを設定すれば、精度はさらに向上するという。

 読み取った請求書の電子データは、仕訳に添付されて会計システムに自動連携されるため、証拠として活用することが可能。e文書対応オプションを組み合わせれば、電子帳簿保存法やスキャナ保存制度にも対応できる。

 同社はダイヤモンド社と共同で、4月の緊急事態宣言中(調査期間は4月13日から24日)、一般企業を対象にテレワーク実施状況などを調査した。調査に回答した128社のうち、完全テレワークを実施している割合は34%となった。職種別では、経理/財務部門で完全テレワークの実施率が最も低かった。

 テレワーク実施の障壁となったのは、紙ベースの書類だ。調査では、テレワークができない理由について「業務に必要な書類などが電子化されておらず、紙ベースでやりとりする必要がある」との声が最多を占め、取引先とやりとりする請求書などの未電子化が目立った。

 こうした状況に加え、基幹業務システムSuperStreamの既存ユーザーの間で、AI-OCRを活用することにより業務を効率化できるとの期待感が高まっていたこともあり、スーパーストリームはこのタイミングで新製品の投入を判断した。

 クラウドサービスとして提供し、提供価格は年間120万円。中堅から大手を主なターゲットとし、85社のパートナーとともに導入拡大を目指す。

 スーパーストリームの山田誠・取締役企画開発本部長は「私たちが向き合っているバックオフィスのみなさまに、新しいデジタルトランスフォーメーションを提供したい」と意気込みを語った。さらに「AI-OCRはAI活用の第一弾で、第二弾、第三弾も考えている」と述べ、対応書類の強化などを進める考えも示した。(齋藤秀平)