アバナード(安間裕代表取締役)は、キャリア採用でリモートワークを選択できるようにした。同社のオフィスは東京と大阪の2カ所だが、リモートワークを選択することで、東阪以外に居住したままでも勤務できるようになる。同社は現在、8~9割の社員がリモートワークをしており、「経験者採用の枠であれば、最初からリモートワークでも問題ないことが分かった」(安間代表取締役)と、今回の施策に踏み切った。

 アバナードは米国に本社を置くグローバル企業で、アクセンチュアとマイクロソフトの合弁会社。直近のビジネスを見ると「Microsoft 365」や「Dynamics 365」などを活用したクラウド移行の需要が予想以上に大きく、「(人手不足で)お断りせざるを得ない案件もある」(同)ほど。人材採用には特に力を入れており、アバナード日本法人の従業員数は、ここ5年で約150人から600人超まで増えた。

 リモートワークを経験者採用にも拡大、定着させることで、地方在住のITコンサルティングや技術に長けた経験者の採用に弾みをつけ、ビジネスの一層の拡大につなげる。

 これまで一部経験者の採用でリモートワークは認めていたが、リモートワークの選択を全面的に認めるのは今回が初めて。特定の技術や知見に優れた人材を全国から募るとともに、社内でもリモートワークを幅広く定着させていくことで、子育てや介護での離職を防ぐ効果を見込んでいる。(安藤章司)