NTTPCコミュニケーションズは、主力のSD-WANサービス「Master'sONE CloudWAN」の引き合いが3倍近くに達していることを明らかにした。コロナ禍でリモートワークが急増した昨年4月頃より中堅・中小企業ユーザーからの引き合いが増加。社内閉域ネットワークの負荷を最小限に抑えながらMicrosoft 365やZoomなど外部のSaaSアプリ用の通信帯域を確保できるCloudWANの特徴が評価された。

三澤響 本部長

 とはいえ、コロナ禍においては社員の多くがリモートワークをする事態となり、自宅などから社員がリモートで接続する際に起こりがちな「情報セキュリティの脆弱性が課題として浮き彫りになった」と、三澤響・サービスクリエーション本部本部長は指摘する。この問題を解決するため、リモートワークや分散ワークに対応した新サービス「Secure Access Gateway」を発表した。

 有害なウェブサイトからユーザーを守るURLフィルタリング「DNSセキュリティ」を3月に投入するのに続き、社内の閉域ネットワーク内にある業務アプリと社外のSaaSアプリのアカウントを一元的に管理しシングルサインオンを実現する「ID運用管理」を21年度上期中をめどに実装。下期には安全なクラウドサービス利用に役立つ「セキュアWebゲートウェイ」サービスを始める予定だ。

 新サービスをCloudWANと組み合わせることで、「専任のネットワーク管理者の確保が難しい中堅・中小企業ユーザーにおいても、ストレスなく社内業務アプリや社外SaaSをより安全に使える」(三澤本部長)。コロナ禍が収束したのちもリモートワーク、分散ワークが定着化することを見据えた新サービスを拡充し、ユーザー数を一段と増やしていく。(安藤章司)