スーパーストリームは5月24日の記者発表会で、請求書の解析に特化した人工知能(AI)搭載の新製品「SuperStream-NX AI-OCR(請求書明細)」の提供を6月1日に開始すると発表した。ペーパーレスやハンコレスを進め、経理部門の業務効率化を実現したい考えだ。

角田聡志 社長

 SuperStream-NX AI-OCR(請求書明細)は、同社が昨年度リリースしたSuperStream-NX AI-OCR(請求書)の進化版。以前の製品では、請求書から一つの勘定科目しか読み取れなかったが、顧客からの要望を受け、文字を読み取って複数の勘定科目や部門を設定できるようにした。同社の山田誠・取締役企画開発本部長は「正直に言うと、この部分を1年間で突き詰めた」と述べた。

 製品はクラウドサービスとして提供する。請求書の読み取り結果を基に、自動で仕訳データを作成して会計システムに登録することも可能で、山田本部長は「会計システムと密につながっていることは、OCRベンダーの製品との差異化要素になる」と話した。

 さらに「AIは、お客様が使えば使うほど賢くなるモデルになっており、5年後、10年後には、(競合他社の製品と比べて)圧倒的な差がついている」と自信を示した。非定型の請求書の画像解析が可能な点や、e-文書法に準拠している点も強みとして挙げ、「経理部門の新しい働き方を支援したい」と語った。

 発表会では、同社の角田聡志社長も登壇し、経営方針を説明した。今年3月末の導入実績が9779社になったことを踏まえ、本年度末までに導入社数1万社を目標に掲げた。

 自社のERPビジネスの状況については、オンプレミスがマイナス成長となっている一方、SaaSが大きく伸びているとし、「ERP市場はクラウド時代に突入している」と分析。クラウド専門部隊を今年から新設したことなどを示し、ビジネスのクラウドシフトを進めていることも説明した。(齋藤秀平)