メタップスは、SaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」の提供体制を強化することを目的に、これまでの直販に加え、今月からパートナープログラムを開始する。今秋までに大型アップデートを予定しており、機能面の強化も進めてさらなる導入拡大を目指す。

堺 宏和 営業統括責任者

 パートナープログラムは、紹介型の「リファラル形式」と販売代理型の「セールスパートナー形式」を用意する。リファラル形式では、パートナー企業はメタップスに顧客を紹介するところまで対応し、商談以降はメタップスが担当する。一方、セールスパートナー形式は、顧客開拓から契約までをパートナーが担い、サービス導入とサポートはメタップスが対応する。

 メタップスは、今年3月にメタップスクラウドの提供を開始した。現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、企業でSaaSの利用が高まり、メタップスクラウドのようなSaaS管理ツールの需要は増加しているという。

 同社の堺宏和・社長室新規事業グループ営業統括責任者は「当初は主に首都圏での事業展開を考えていたが、企業の本社所在地や規模、業種にかかわらず、SaaS管理ツールに幅広いニーズがあることがこれまでに把握できた」とし、「パートナーとともにビジネスを進めることで、自社だけで進める以上のスピードで顧客にサービスを提供できると考えた」とパートナープログラムを開始する理由を説明した。

 今年末までに、両形式で計20社のパートナーの獲得を目指す方針。堺営業統括責任者は「SaaS製品を提供する企業からは、自社製品とメタップスクラウドを組み合わせて差異化を図りたいという要望があることも把握している。パートナープログラムでは、SIerとの連携をメインとしつつ、業種や規模に関係なく、相乗効果が期待できる企業と一緒にビジネスを展開していくつもりだ」と話した。

 同社は来年を目標に、パートナープログラムでリセラー型の「再販契約形式」と「OEM形式」の開始も目指している。矢継ぎ早にパートナープログラムを充実させる背景には、競合他社がパートナービジネスで表立った動きを見せていない中、他社に先んじて顧客の獲得を進めたいとの考えがある。

 一方、大型アップデートでは、連携可能なSaaSの数を現在の約30から100以上に増やすことを目標として準備を進めている。このほか、手入力が必要となっているSaaSのコスト入力については、SaaSごとに自動取得できるようにする予定。シングルサインオン(SSO)の認証方式を増やすことも計画している。

 堺営業統括責任者は「SaaS管理ツールを提供している企業の中で、上場企業は当社だけなので、新たなツールを導入する際に安心感を持ってもらえることも強み」とし、「当社のプロジェクトとしてメタップスクラウドを売るだけでなく、一緒に事業に取り組む仲間を増やし、SaaS管理で困っている会社を救っていけるようにしていきたい。その上で、DXのストレスから企業を解き放つことを目指していく」と意気込みを語った。(齋藤秀平)