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Chatworkとスターティアレイズ クラウドストレージ事業で合弁会社設立 外資ベンダーとは一線を画すシンプル路線で成長を狙う

2021/07/08 16:00

週刊BCN 2021年07月12日vol.1882掲載

 Chatworkとスターティアレイズは7月1日、クラウドストレージ事業の運営を目的に、合弁会社「Chatworkストレージテクノロジーズ」を設立した。スターティアレイズがクラウドストレージ「セキュアSAMBA(セキュアサンバ)」の事業を分割し、Chatworkが51%、スターティアレイズが49%を出資する構図で、合弁会社はChatworkの連結子会社となる。クラウドストレージ市場では外資ベンダーの存在感が大きく、機能強化を進めながらさらなる顧客拡大を目指している。Chatworkストレージテクノロジーズは機能を絞ったシンプル路線で対抗し、得意とする中小企業を中心にデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援したい考えだ。(齋藤秀平)

一時は撤退も検討 合致した両社の思惑

 「数年前から相手先を探していた」。スターティアレイズの古川征且社長は、2007年12月に開始したセキュアSAMBAの事業について、こう明かした。

 セキュアSAMBAは、従業員300人以下の法人顧客が全体の78.3%を占めており、特に従業員100人未満の市場で大きな存在感を発揮している。

 しかし「スターティアグループ全体として、より収益性の高い事業や売り上げにつながる事業に注力するという方針があり、なかなかクラウドストレージ事業に注力しようという決断にはならなかった」と古川社長。「セキュアSAMBAがSaaSビジネスとして理解され、一定の関心を集めていたが、われわれ単体で伸ばしていくのは厳しく、撤退するか、どこかと組むかという二つの選択肢を考えたこともあった」と語る。
 
Chatworkストレージテクノロジーズの福田升二社長(左)と
スターティアレイズの古川征且社長

 こうした状況の中、Chatworkとスターティアグループの両代表が昨年末から協業について模索を開始。マーケティングと開発体制の面で課題を感じていたスターティア側と、自社製品との親和性の高さや共通する顧客層に魅力を感じたChatwork側の思惑が合致し、「とんとん拍子」(古川社長)で合弁会社の設立が決まった。

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