テクノロジーの進展によって新たに求められるスキルを習得する「リスキリング」。停滞していた日本にも再び息を吹き込むきっかけになるのかが問われているが、いま日本では労働市場で変化が起きている。早期退職募集と人材投資だ。そこで、今回は対極する二つの変化について解説する。

黒字企業で加速する非デジタル人材のリストラ

 まず、早期退職募集については、2022年1月に東京商工リサーチが発表した「2021年上場企業『早期・希望退職』募集状況」をひも解きながら説明する。同データによれば、21年に早期・希望退職募集を開示した上場企業は84社で、前年の93社から9社(9.6%)減少したものの、2年連続で80社を超えるのはリーマンショック後の09年(191社)、10年(85社)以来、11年ぶりだったという。