ピー・シー・エーの佐藤文昭社長は7月19日のパートナー向けのイベントで、新規顧客の9割以上がサブスクリプションサービスを選択していると紹介し「サブスクサービスは、お客様がシステム導入を検討する際のファーストチョイスになっている」と述べた。
佐藤文昭 社長
「PCA Partner Forum 2022」の東京会場で登壇した佐藤社長は、前身のサービスを含めて提供開始から15年目を迎えた「PCAクラウド」について、昨年度の導入実績が1万9000法人を突破し「間もなく2万法人に達する見込み」と述べた。
同社は、PCAクラウドに加え、オンプレミス向けの「PCAサブスク」も提供している。佐藤社長は、引き続きサブスク事業に注力する方針を示し「さまざまな制度改正に対して、柔軟かつ低コストに対応可能なサービスとして、今後も実績を伸ばしていく」と語った。
市場では現在、改正電子帳簿保存法や来年10月に始まるインボイス制度などに向け、競合他社もクラウド事業に力を入れている。競争が激化している市場環境について、佐藤社長は「群雄割拠の状況」と表現し、「長年のノウハウとサービス基盤をもとに、これからもパートナーとともに成長していく」と強調した。
一方、基幹業務と周辺業務の連携によって、顧客のDXの実現につなげるサービス「PCA Hub(ピーシーエーハブ)シリーズ」については「今後も基幹業務の省力化や自動化を実現する新たなサービスを提供し、バックオフィスの業務効率化とDX化を推進する」と話した。
同社がリアル会場でパートナー向けのイベントを開催するのは3年ぶり。PCA Partner Forum 2022は、東京会場のほか、札幌、仙台、大阪、名古屋、広島、福岡の6都市でも開催した。各会場では、同社の担当者らが、各エリアのビジネスの状況や制度改正に向けた提案のポイントなどを解説した。
(齋藤秀平)