「ベンチャー企業を立ち上げたからには、『自分が日本経済の低迷を打破してやる』ぐらいの勢いがないと通用しない」 パソコンのハードウェア用診断ツールを製造・販売するウルトラエックスの服部達也代表取締役は、意気揚々と語る。
名古屋大学工学部化学工学科卒業後、日本IBMに入社した。IBMでは、秋葉原や日本橋の量販店を中心に営業を担当した。また、新規チャネルの開拓にも取り組んだ。 ベンチャー企業への転身は、「もともと独立心が強く、チャレンジ精神を持ち続けたかったため」という。会社設立の資本金7000万円は、事業に賛同してくれた知り合いやIBM時代の取引先などを中心に調達した。
今後のビジネスプランは、「02年度に黒字化、05年度までに株式上場を果たす。その後は、日本の立地条件を生かし、アジア地域に参入する」。早くも目は海外にも向く。 「ウルトラエックスのツールで診断済みのパソコンが消費者の購入基準となるような、パソコンのハードウェア用診断ツールの標準を目指す」と意欲を燃やす。 「自分と同じような志をもつ若い世代をサポートする」。それが将来の夢だ。
プロフィール
(はっとり たつや)1964年、愛知県名古屋市生まれ。名古屋大学工学部化学工学科卒業後、日本IBMに入社。営業部門で東京・秋葉原や大阪・日本橋の量販店の営業、新規チャネルの開拓を手がける。ThinkPadやアプティバの開発にも参加。00年9月、ウルトラエックスを設立、代表取締役に就任。