身近な存在であるテレビを「もっと便利に、簡単に使えるようにしたい」と考えてきた。そして、2002年から開発を始めたHDD(ハードディスクドライブ)やネットワークと繋がる最先端のテレビを昨年実現させた。
AV(音響・映像)パソコンが浸透し、録画した画像を編集してテレビで見るという「テレビとパソコンが繋がる時代がくる」と確信していた。ネットワークを知らない人でも使えるというコンセプトで、誰でも、そしてパソコンユーザーもテレビとパソコン双方を使えるものを作り上げた。ネットワークやHDDとつながる東芝の液晶テレビ「beautiful“face”LZ150」によって、「テレビは連携するもの」に進化した。
「リアルタイムで動かすテレビには、パソコンの技術を応用した上でのカスタマイズ」と、OSにLinuxを採用し、さらに独自開発の技術「メタブレイン」を搭載。きれいな画像で人々を魅了する「感動を呼ぶきれいさ」を追求した。
ハイビジョンの良さをもっと実感してもらいたい。そして、録画したコンテンツを美しい画像で視る感動や楽しみを家族みんなで共感してほしい。「テレビが新しいエンターテインメントの中核になることで、家族団らんのきっかけになって欲しい」。テレビを通じた人々のコミュニケーションに貢献していきたいという。
「テレビの文化はまだまだこれから」と、次は2次元の画像を3次元のように立体的に映し出すことが目標だ。テレビはこれからも進化し続ける。
プロフィール
坂本 典哉
(さかもと のりや)1961年、和歌山県出身。83年、東芝入社。研究所部門でテレビの開発に携わる。94年からデジタル放送受信機開発を開始。02年からテレビのネットワーク化の開発に着手。04年、大型液晶テレビ「beautiful“face”LZ150」シリーズ開発を担当