「一生プロとして働ける土壌」を探して選らんだのが日本アイ・ビー・エム(日本IBM)だった。現在は、ゼネラル・ビジネス事業のなかで部下280人を擁する営業本部長を務める。
入社後、製品企画推進部門で販促活動のチャンスを得た。しかし2年後、「製品を売る苦労を経験しなければ販売促進策は打てない」と、顧客ニーズをつかめないことによる限界を感じ、戦略を立てる上でのベース、スキルを得るため営業への異動を願い出た。
大手証券会社向け金融システム事業部での営業では、「服装はダークスーツ、鞄をアタッシュケースに変えて男中心の舞台のなかでやっていく」と、覚悟を決めて取り組んだ。
現在担当しているSMB(中堅・中小企業)は、「利益率が高く、スピード感がある」。マーケティングの手法が実践で生かせる、IBMのキャッチフレーズそのままの「オンデマンドの会社もある」とか。
「年配者でも斬新な思考をもっていて、多くのことを学べる」と刺激を受けている。蓄積したものと新たな経験を成長分野に身を置いて挑み続けていく。
学生時代に思い描いたのは、「世界を飛び回るキャリアウーマン」と笑う。仕事をしながら出産、育児も経験。日本IBMの女性の活躍を推進する諮問機関「ジャパンウィメンズカウンシル」に参加し、昨年7月からはリーダーを務める。仕事と家庭の両立は「体力的に大変な部分もある。でも楽しい」と、女性社員の支援にも積極的に活動する。
プロフィール
鷺谷 万里
(さぎや まり)1962年、東京都出身。85年、一橋大学法学部卒業。同年、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)入社、システムズ・エンジニア研修の後、大型システム製品企画推進部門にて製品発表および販促活動。88年、金融システム事業部にて大手証券会社向け営業担当。96年、IBMアジア・パシフィック出向。アジアの金融機関の担当事業部でオペレーションズ、ソリューションズ・マネージャー。99年、日本IBM金融システム事業部インダストリー・マーケティング部長。01年、eServer(サーバー、ストレージ製品)マーケティング部長。02年、ディレクター、マーケティング(全社マーケティング責任者)。04年、ゼネラル・ビジネス事業、理事 システム製品営業担当。05年、ゼネラル・ビジネス事業、理事 ゼネラル・ビジネス営業本部長。