M9.0の大地震、次いで襲ってきた10mを軽く超える巨大津波──。東日本大震災は、東北地方に甚大な被害をもたらした。誰もが、その悲惨さに息を呑んだ。しばらくすると、東北地区のIT産業は被害に挫けずに事業を続けているという情報が編集部に届き始めた。
これは、実際に被災地に足を運んで自分の目で確かめなくてはならないと思った。現地での取材を通じて、被災地のIT業界が復旧・復興するうえで何が求められているのかを探るためである。例えば、震災直後には多くのITベンダーから「無償プログラム」が提供されたが、使い方がわからず無用の長物と化している実情がわかった。
実際には、システム的な支援に限らず、人的支援を最も必要としていたのだ。この特集では、取材した仙台市の状況を中心に据えて、現実の状況を踏まえながら、IT業界は今、何をなすべきかを検証する。
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