epilogue
テクノロジーが市場を拓く
独自色豊かな商材がカギを握る

日本TCS
アムル・ラクシュミ
ナラヤナン
社長 「新しいテクノロジーによって市場を拓くことができるのが、ITビジネスだ」と話すのは、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズのアムル・ラクシュミナラヤナン社長だ。この点は、日本のSIerトップも認識しており、だからこそ独自性の強い自社新商材の開発や技術取得を目的としたM&Aに取り組んでいる。
これまでの日本のSIerを支えてきた受託ソフト開発は、恐らく今後も重要なビジネスの柱であり続けるものの、いかんせん景気に波に左右されやすいことが過去の経験から明らかになっている。今の緩やかな拡大基調がピークに達し、景気の後退局面に差しかかったときも、成長を持続させるには、やはり先端技術に裏付けられ、かつ顧客の売り上げや利益を伸ばせる独自色豊かな商材がカギを握るといえそうだ。