Special Feature
次世代ERPビジネス元年 二大ベンダーの攻勢が市場を牽引する
2016/01/28 21:33
週刊BCN 2016年01月25日vol.1613掲載
記者の眼
「デジタル化」と「リアルタイム性」は、次世代ERPの共通のキーワードだ。一方で、SAPは水平統合、オラクルは垂直統合という異なるコンセプトをそれぞれの強みとして掲げているのは興味深い。いずれにしても、両社の次世代ERP製品のビジネスが国内で本格的に立ち上がるのはこれから。パートナーエコシステムの構築も含めて、いかに新しい価値をユーザーに説得力をもって訴求できるかが勝負になる。
ただ、次世代ERPのコンセプトを受け入れ、新しいビジネスに踏みだそうという姿勢をみせているパートナーは、限られた数しかいない。両社とも、クラウドやモバイルへの対応を前提とした新しい基幹系システムのビジネスに対するモチベーションが不鮮明な既存パートナーを多く抱えているのが現実だ。次世代ERPが、パートナーにとってもビジネスモデルを時代に合わせてアップデートするために役立つ商材であることを説得力をもって説明できれば、販路拡大に大きな追い風となる。
クラウドやモバイルという時代のニーズを踏まえ、新しいアーキテクチャでつくり直したERPを市場に訴求し、IoTソリューションなどと連携した新しい価値を顧客に提供する──。ERP市場を牽引してきた独SAP、それを追う米オラクルの二大ERPベンダーは、近年、そうした方針を鮮明にしているが、ようやく彼らの「次世代ERP」の全貌と、日本市場での浸透に向けた戦略がみえてきた。次世代ERPはついに本格的な普及フェーズに入り、ベンダー間の新しい競争を引き起こそうとしている。(取材・文/本多和幸)
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