――2021年の日本法人のビジネスをどう総括するか。

 年初に、「クラウドカンパニーとしてさらに深化する」「お客さまの成功にとってなくてはならない存在となる」「お客さまと社員から選ばれる会社になる」という三つの方針を掲げた。いずれも大きな成果を上げることができた手応えがある。

 クラウドシフトが大幅に進み、SAPジャパン自身の変革も進んできた。第3四半期の業績はグローバルで総売上高が前年同期比3%増となり、特にクラウドが17%増と大きく伸びた。日本の総売上高は7%増で、クラウドの伸びもグローバルを上回っている。
 
代表取締役社長
鈴木洋史

――好調の要因は。

 コロナ禍を契機として、日本企業の経営者がデジタルトランスフォーメーション(DX)に本腰を入れて取り組む方向に舵を切っており、この勢いは止まらないと見る。当社のビジネスとしても、「RISE with SAP」というクラウドERPを中心としたDXの基盤づくりのオファリングを展開してきたが、これがやはりグローバル以上に伸びている。AIを活用した機能拡張などをローコード/ノーコードで実現する基盤「SAP Business Technology Platform」を使って業種・業務特化のオファリングをパートナーとつくっていくという動きが功を奏している。