ワールドワイドで展開する強みを生かし
日本市場でのシェア獲得に意欲

■ノートPCのデザインを一新 ドルビーホームシアター標準搭載

 1976年、台湾に起業したエイサーはグローバル化に力をいれ、現在世界でトップ10に入るPCブランドに成長している。「Reader's Digest」誌よりアジアのコンピューターブランド金賞を7年連続で受賞するなど、メディアからの評価も高い。「当社の強みは“ノートPC”です。売り上げ構成比を見るとノートPCが6割、残りの4割をデスクトップPCと液晶モニターが分け合っています」とは、詹國良 代表取締役社長の弁。

 同社は、コストを抑え、機能・性能、価格別に多くの製品ラインアップを用意し、あらゆるユーザーの声に応える体制を整えてきた。また、市場から注目を集めるような製品も数多く提供しており、2003年にはフェラーリの特許を受けた「フェラーリ3000」を発売するなど、確固たる地位を獲得している。07年8月20日には、シンプルなモノトーンルックスで美しいフォルムが印象的な“Aspire”シリーズのニューモデルを発表。マーケットからも非常に注目を集めている。

 「新しいデザインのAspireシリーズは、BMW Group DesignworksUSAとのコラボレーションで実現したデザインです。筐体の仕上げはもちろん、ノートPCを開くと“ジュエルライク”なプレートが現れます。非常に美しいPCといえるでしょう」(詹社長)。

 特長はデザインだけではない。高音質のサラウンドサウンドをノートPC単体で楽しめるよう、ドルビーホームシアターを標準搭載。これにより臨場感のあるサウンドが楽しめるようになる。さらに液晶パネルにはノートPC最速クラスの応答速度8msの光沢液晶パネルを採用し、DVDなどの映像もブレのない滑らかな動画品質を実現している。

 「ドルビーホームシアターを全機種に搭載しているのは当社だけでしょう。従来、外付けのスピーカーやアンプを利用していたユーザーにとっても朗報だと思います」(詹社長)。

 これらの機能もユーザーニーズに応えてきた結果だ。昨今、音楽や映画、映像を楽しむユーザーが増えてきている。それらのユーザーは、もっと臨場感のあるリッチな音を求めていたのである。その声に応えたのが日本エイサーということだ。

 また、3リットルという小容量の筐体の「ダイエットPC」シリーズも好調だ。静音・省スペースという特長を前面に押し出し、個人ユーザーから、SOHOなどの職場への導入としても好評を得て、販売店でも顕著に販売台数を伸ばしている。

■「ダイレクト販売はしない」パートナーと共に成長するエイサー

 「これまでのエイサーはパワーユーザーを中心に伸長してきました。これからはビギナー層にも訴求をしていこうと考えています。エンターテイメント機能の充実やOffice搭載モデルの投入、サービス・サポートにも注力しています。これらの認知を高めるために、販売店店頭向けの販促物にもより一層の充実を図っております。より多くのお客様に安心して購入していただけるよう活動しています」(営業本部・小宮山智昌本部長)とのことだ。また、ラッピングバスなどの販促活動や量販店などでの露出を高めている。

 「同じ性能であればより低コストで、同じコストをかけるのであればより高機能な製品を選べるのが日本エイサーの製品だと思います。ワールドワイドで展開しているからこそ、それが実現しているのだと自負しています」(小宮山本部長)。同社では、ワールドワイドで展開している強みを生かし、さらに独自のノウハウを生かして、流通コストや生産コスト、オペレーションコストなどのオーバーヘッドを軽減し、ユーザーや販売店に還元する仕組みを確立している。

 「当社はダイレクト販売は行わず、100%チャネル販売を行っていきます。そのため、当社の製品をお取り扱いいただくパートナー様へはきちんと還元する体制を整え、パートナー様とともに成長してきました。今年は、ゲートウェイの買収によるブランディング効果も期待できます。お客様は勿論、販売店様にも喜ばれる製品を次々と投入する予定です。日本エイサーにご期待ください」(詹社長)というのが、販売店へのメッセージだ。

日本エイサー=http://www.acer.co.jp/

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