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<セキュリティソリューション特集>SMBコンプライアンスに商機!SaaS型モデルにもニーズ出始める

2009/02/12 19:56

週刊BCN 2009年02月09日vol.1271掲載

エムオーテックス
ユーザーの声に応える機能強化を続ける
「LanScope Guard2」も「Oracle Database」対応に

ユーザーの声を反映した「LanScope Guard2 Ver2.5.0.0」

 「LanScopeシリーズ」の出荷クライアント数は、2009年1月現在で360万クライアントを超えている。国内市場において、事実上の業界標準として揺るぎない地位を獲得しているといっても過言ではないだろう。そのユーザーの多くは、情報漏えい対策や内部統制監査の仕組みなど、情報基盤強化に「LanScopeシリーズ」を活用している。

 「LanScopeシリーズ」が多くのユーザーから支持されている理由の1つに、「ユーザーの声に耳を傾け、製品に反映している」という事実が挙げられる。

 同社では、開発者自身がユーザー企業を回り、その要望を直接聞く取り組みも行っている。そのような活動の結果が、製品にフィードバックされているのだ。09年2月にリリースされるメール運用管理ツール「LanScope Guard2」の最新バージョンVer2.5.0.0では、ユーザーの要望として多かった、メールログの種類にメールファイルサイズ情報を追加する「メールサイズログの表示」、通常見えにくいあて先情報も簡単にチェックできる「BCCログの表示」、メールサイズによるメール送信制御を実現する「LanScope Guardが中継するメールサイズの制限機能」、複数のあて先表記の一部に誤りがある場合でも、正しいアドレスにメールを送信し、間違ったあて先だけをユーザーが把握できる「複数あて先に対するメール送信時のリトライ処理変更」などが施された。

「要」となるデータベース Oracle・Microsoftと協業

 さらに「Oracle Database対応」といった機能強化も図られている。「Oracle Database対応」といえば、同社では、09年1月に「Oracle Database版Cat」をリリースし、ユーザーのすそ野を広げているが、「LanScope Guard2」においても同様に、「Oracle Database」に対応することで、多くのユーザーの声に応えたのである。

 データベースの市場をみると、「Oracle Database」と「Microsoft SQL Server」は、それぞれ多くのユーザーの支持を獲得しているデータベースであることは疑いのない事実だ。「機能」「性能」「価格」「サポート」「SE力」などで、しのぎを削っており、甲乙つけがたい状況となっている。ユーザーごとの環境に合わせ、各企業が最適なデータベースを選択しているというのが実態である。

 「LanScopeシリーズ」のようなセキュリティツールにおいて、データを蓄積しておくデータベースは「要」というべき存在だ。このデータベースの精度が悪ければ、必要なデータを参照できなくなり、データのチェックやトレースといった運用が困難で、活用しづらいソリューションとなってしまう。そこでエムオーテックスは、業界で支持されている2大データベースに対応し、データベースの特徴や強みを「LanScopeシリーズ」の強みと融合させ、商品として提供しているのだ。

 さらに、IT統制という観点から見ても、ホストデータベースとセキュリティツールで活用しているデータベースが異なっていては、統制を強化することが難しい。管理・運用する側の企業としても可能な限り、同一のデータベースに統一したいというのは当然の要望といえるだろう。

 現在、企業では売り上げ管理や顧客管理に加え、タイムカードやネットワークトラフィック、メール管理などあらゆるデータを統合し、管理している。それらの統合されたデータを守るためのネットワークセキュリティツールが、「Oracle Database」や「Microsoft SQL Server」など、実際に活用されているデータベースを採用し、メーカー同士の明確なコンセプトのジョイントがなければ、先を見据えることもできないだろう。

 エムオーテックスは、常にニーズを先取りしたツールを開発・販売してきた。これからも、OracleやMicrosoftと強力なタッグを組み、ともに成長し続けるだろう。


エムオーテックス=http://www.motex.co.jp/

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