HPE/HPI(HP Inc.)製品を専門的に取り扱うエフタイムが「HPE Hybrid Cloud Solutions Partner of the Year 2026」を受賞した。HPE GreenLakeの新規顧客獲得で高い実績を上げ、日本での導入拡大をけん引した点が評価された。同社の強みと今後の展望を辻一成代表取締役社長に聞いた。
創業以来貫くHPE/HPI専業の強み
エフタイムは1995年の創業以来、HPEおよびHPI製品のみを取り扱う専業パートナーを貫き、エンドユーザーへの直接販売は行わず、SIerの販売支援に専念している。
エフタイム
代表取締役社 長辻 一成
HPE/HPI全製品の一次代理店としてPCやサーバー、ストレージ、ネットワーク、Unixまで、あらゆるレイヤーが混在するシステムにも一括で対応できる体制が強みであり、HPEのパートナー認定で最高位となる「Platinum Partner」の認定も取得済みだ。顧客企業の経営層向けにセミナーを定期開催するなど、密な信頼関係を積み重ねながらビジネスを堅調に伸ばしてきた。
同社は5年前、ハイブリッドクラウドやDXの潮流を見据えてGreenLake推進の専門チームを立ち上げ、提案から構成、PoC、導入までを一気通貫で支援する体制を整備した。
日本におけるHPE GreenLakeの導入拡大をけん引し、新規顧客の獲得で高い実績を上げるとともに、HPEプライベートクラウド・ソリューションへの需要創出を大きく加速させたと評価され、今回、エフタイムは「HPE Hybrid Cloud Solutions Partner of the Year 2026」を受賞した。
国内での受賞歴はあるが、ワールドワイドでの受賞は今回が初めてとなる。辻一成代表取締役社長は「創業からHPE/HPI専業で取り組んできたことをこうした形で評価してもらえたのは大変光栄だ。今回の受賞は、長きにわたるパートナー企業との協業の成果であり、日頃から支えてくれる皆さまに感謝している」と話す。
ワンストップ支援と伴走力がGreenLakeの成果を生む
エフタイムの強みは、提案から構築、運用までをワンストップで支援する営業力と技術力、そして販売パートナーに寄り添う伴走型の体制にある。HPE/HPI製品に精通した専任チームが営業と連携し、年間4万件以上の見積もりや構成作成、技術相談に迅速に対応することで、販売パートナーの提案活動を後押ししている。
対応の早さに加え、人と人とのつながりを重視した「顔が見える」営業スタイルも好評だ。案件が固まる前の段階からプリセールスSEが営業に同行し、複数パターンの構成提案や資料の共同作成にまで踏み込む。単に価格面だけで製品を勧めることはせず、システムの利用状況や今後の成長予測、ビジネス戦略を踏まえて顧客にとっての最善を提案する。この誠実な姿勢が販売パートナーの信頼を集めてきたのだ。
GreenLakeの提案では、インフラ単体ではなく、仮想化やストレージ、ネットワーク、バックアップ、運用まで含めた全体設計が求められる。複数の製品が混在する環境を一括で扱ってきたエフタイムだからこそ、複雑な構成を整理し、販売パートナーとともに実現性の高い提案へまとめ上げることができる。
また、市場の変化も追い風となった。パブリッククラウドへ全面移行した企業の間では、想定を上回る利用コストやデータ移行時の課金、運用自由度の制約といった課題が顕在化しつつある。こうした中で、オンプレミスの安心感を保ちながら、クラウドのように利用できるHPE GreenLakeへの関心が高まっている。
一方で、GreenLakeはHPEが運用・保守までカバーするモデルであるため、SIerの運用保守部門にとっては既存ビジネスとの整理が必要になる場合もある。エフタイムは、経営層に対してコスト構造や運用負荷の改善につながるメリットを伝え、トップダウンで現場と連携しながら案件を進めるアプローチを取っている。長年の取引で培った経営層との関係性が、この提案スタイルを支えている。
パートナーとともにハイブリッドクラウドビジネスを拡大
同社は検証機器の貸し出しや製品セミナー、勉強会、ハンズオントレーニングなど、営業支援の施策を数多く展開している。今後は、こうした場を通じて成功事例や提案ノウハウを共有し、販売パートナーとの協業をさらに広げていく考えだ。導入後も専任のエスカレーション・マネージャーがHPEとの窓口となり、トラブルには迅速に対応する。売って終わりにせず、最後まで向き合う姿勢は、これからも変わらない同社のビジネススタイルだ。
辻社長は最後に「販売パートナーが安心してGreenLakeやハイブリッドクラウドを提案できるよう、技術と営業の両面から支援を強化していく。HPE/HPI専業で培った知見を生かし、これからも『まずエフタイムに相談したい』と思ってもらえる存在であり続けたい」と語った。