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<日立製作所「Hitachi IT Operations Director」導入事例>費用対効果にすぐれている点が決め手に PCやサーバーの集中管理などニーズに合う機能の搭載を評価

2012/07/19 19:55

週刊BCN 2012年07月16日vol.1440掲載

 社会医療法人・製鉄記念八幡病院は、パソコン(PC)などのクライアント端末を効率的に管理するため日立製作所のPC管理ツール「Hitachi IT Operations Director」とサーバーの集中管理を目的にサーバー稼働監視ツール「Hitachi IT Operations Analyzer」を導入した。九州日立システムズの提案で、費用対効果にすぐれている点を評価して決定するに至った。


取り扱いパートナー:九州日立システムズ
導入企業:製鉄記念八幡病院



ユーザーの悩み:PC/サーバーの正確で効率的な管理が課題

導入した
製鉄記念八幡病院
情報管理・システム部
河野俊部長
 製鉄記念八幡病院は、1900年に官営八幡製鉄所の附属病院として北九州市の八幡地域に設立された。97年には、新日本製鐵のもとを離れて医療法人社団「新日鐵八幡記念病院」となり、05年には地域医療支援病院に承認された。さらには、11年に福岡県知事から社会医療法人の認定を受けて「製鉄記念八幡病院」になったという経緯がある。29診療科の急性期病床のほか、腎センター、救急・集中治療部、脳卒中・神経センター、がん診療センター、血管病・フットケアセンター、緩和ケア病棟など453病床を有している。

 情報システムの企画・運用は、「情報管理・システム部」のメンバー3人が担当。病院の規模と比較すれば、少ない人員で業務に携わっている。それだけに、情報システムの運用改善が課題となっていた。病院内にあるPCは750台以上に上り、その管理については表計算ソフトなどを用いて、すべて手作業で管理していた。河野俊部長は、「病院内のPCを正確に管理しなければならないが、手作業では限界があった」と振り返る。そこで、効率的にPCの正確な台数を把握できるツールを検討。ただ、情報システムに多くの予算をかけることは難しい状況だった。

 これらの課題に対して、製鉄記念八幡病院に提案を行ったのが九州日立システムズだった。

パートナーの提案:課題解決のツールを次々と提案

提案した
九州日立システムズ
今林弘主任
 九州日立システムズが製鉄記念八幡病院を初めて訪問したのは2010年秋だった。担当したのは、ソリューション営業部の今林弘・産業・流通・社会営業部社会営業グループ主任だ。今林主任は、「(製鉄記念八幡病院の)悩みを聞いているうちに、『Hitachi IT Operations Director』が適しているのではないかと判断した」と、当時感じたことを語る。そこで、「Hitachi IT Operations Director」の機能を詳しく説明して課題を解決するツールであることをアピール。もちろん、価格も提示した。機能・価格ともに製鉄記念八幡病院のニーズと合致し、この訪問で病院側は導入をほぼ決めたそうだ。また、無料でダウンロードできるフル機能の試用版を提供し、使い勝手のよさを実感してもらったという。このような流れを経たうえで、2011年初頭に本格稼働となった。

 「Hitachi IT Operations Director」で製鉄記念八幡病院と取引することになり、その後も訪問を続けているうちに、サーバー管理についても悩んでいると聞いた。現在、約40台のサーバーを保有しているが、PCと同様に手作業で管理していた。さらには、現場から報告があがってきてからサーバー障害の原因調査にあたっていたため、復旧に時間がかかっていたという悩みだ。今林主任は、「機器の接続関係と稼働状況を把握でき、障害発生時のダウンタイムを短縮できる『Hitachi IT Operations Analyzer』がこれらの課題を解決できると考えた」と語る。そこで、『Hitachi IT Operations Analyzer』を提案したところ、こちらもニーズとマッチし、試用版での評価を経て、今年初めに「Hitachi IT Operations Analyzer」の導入が決定した。

ユーザーが得た効果:効率的な“攻めの管理”を実現

製鉄記念八幡病院
情報管理・システム部
渡邊貴子氏
 製鉄記念八幡病院では、PC管理に活用する「Hitachi IT Operations Director」を導入して1年余りが経過した。河野部長は、「導入の決め手になったのは、ほしい機能を搭載し、価格もリーズナブルという点だった。PCを正確に管理できていることに加え、情報管理・システム部メンバーの業務効率化が図れているので、費用対効果が非常に高い」と認める。また、「正確な管理で思わぬ効果が出ているのは、まったく利用せずに忘れ去られていたPCを発見することができるようになった点」という。サーバー管理の「Hitachi IT Operations Analyzer」については、「まだ導入して1年が経過していないので、すべての機能を使いこなしているというわけではないが、サーバーの集中管理が実現できるようになった。また、操作が複雑ではない点も大いに助かる」(河野部長)と評価している。

 PCとサーバーの管理が行えるようになって得られた最も大きなメリットとして、「正確に把握しているからこそ、これまで以上の管理モデルを構築することができる」と河野部長は挙げる。現場で管理業務に従事している情報管理・システム部の渡邊貴子氏も、「的を絞ってPC管理ができるようになったことが大きい。サーバーの稼働状況を監視するだけでなく、今後はネットワーク負荷なども監視して、運用管理業務のステップアップを図っていきたい」という考えを示している。

 Hitachi IT Operationsシリーズの導入によって、“守り”と思われがちな管理業務を“攻めの管理”に進化させるなど次のステップに進もうとしている製鉄記念八幡病院。満足度は非常に高い。

「Hitachi IT Operations Director」の操作画面。製鉄記念八幡病院がクライアント端末の管理で実現したい機能が搭載されていることが導入の決め手になった

「Hitachi IT Operations Analyzer」の操作画面。システム構成を直感的に把握でき、障害の予兆検知ができることが特徴

Partner & User Profile

Partner:九州日立システムズ
http://www.kyushu-hitachi-systems.co.jp/

 2012年1月に、九州日立電子サービスと九州日立情報システムズの合併によって誕生した。地域に密着した高品質な運用・保守サービスやサポート力を活かしたプラットフォーム運用ソリューションの提供をはじめ、幅広い業務システムの開発経験とノウハウを有している。2012年4月1日には、日立システムズの西日本営業推進本部九州企業営業部の業務をすべて移管。システム導入時のコンサルテーションから開発・運用・保守までワンストップで提供する体制を構築した。

User:製鉄記念八幡病院
http://www.ns.yawata-mhp.or.jp/

 2011年に福岡県知事から社会医療法人の認定を受けて「製鉄記念八幡病院」になり、さらに公益性の高い病院へと成長しようとしている。2010年に、日本でも数台しかない脳腫瘍を治療する「ガンマーナイフ・パーフェクション」を導入したことでも有名。




*1 管理対象1台に対して、1ライセンスが必要。管理用PCにインストールする「Hitachi IT Operations Director プログラム」を別途入手する必要があります。プログラムは、当サイトからダウンロードするか、要望に応じてプログラムを格納したCD-ROM(紙マニュアル付)を有償(税込:8505円)でご提供します。
*2 管理用PC1台に対して、必ずご購入が必要なライセンス製品です。管理対象100台までを管理できる100ライセンスをご提供します。100台を超える場合は、追加ライセンスパックをご購入ください。
*3 管理対象を10台追加するためのライセンスです。
*4 Hitachi IT Operations Director 基本ライセンスパックごとに必要です。購入ライセンス数の合計が500までの場合、1本ご購入ください(500ライセンスまでは定額サポートとなります)。
*5 購入ライセンス数の合計が500を超える場合、Hitachi IT Operations Director 500ライセンスサポートに加えて、10ライセンス追加するごとに必要です。


*1 管理対象1台に対して、1ライセンスが必要です。管理用のサーバーにインストールする「Hitachi IT Operations Analyzer プログラム」を別途入手する必要があります。プログラムは、製品情報サイトからダウンロードするか、ご要望に応じてプログラムを格納したCD-ROMを有償(税込:3,780円)でご提供します。
*2 必ずご購入が必要なライセンス製品です。管理対象10台までを管理できる10ライセンスをご提供します。管理対象の台数に応じてご購入ください。
*3 Hitachi IT Operations Analyzer ライセンスパックごとに必要です。サポートサービスを新規にご契約の際は、「Hitachi IT Operations Analyzer サポート基本契約」が必要です。
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