文書管理の分野で約80年の歴史を誇るコダック。同社が高機能スキャナとマイクロソフトのコラボレーションツール「Microsoft SharePoint」などをセットにした小規模企業向け電子ドキュメント管理ソリューションの提供を本格化している。紙文書の管理・運用に悩む小規模企業内の業務フローを安価に簡略化できることを売りにして、パートナー経由での販売を強化している。

 コダックは、主力機器であるスキャナの販売を促進するために、スキャナ本体とスキャニングや業務フローに関係するソフトウェアをセットにしたシンプルパッケージ「SharePoint/Kodak Scan And Viewソリューション」を提供している。このパッケージは、安定性と管理能力にすぐれたウェブベースのビジネスコラボレーションツールを無償で利用できる「SharePoint Foundation」とデータベース「SQL Express」のマイクロソフト製品、コダックが提供する業務フローツール「Kodak Scan And View」とスキャニング用ソフトウェア「Kodak Capture Pro Software 自動インポート版」(以降CPS)に加え、分散型スキャナ・5台をセットにしたもの。文書スキャン後のイメージファイルがCPSに取り込まれ、所定箇所のOCRを実行後にインデックスを作成。その後イメージとインデックスデータを自動的に「SharePoint」に保管できる。ここまでの作業はスキャナのボタン一つで実行できる。取り込んだデータは、「Scan And View」を使って、企業の用途に応じたワークフローとして運用できる。

 「Scan And View」を使えば、例えば、社内の紙文書を電子データ化し、承認フローとして活用できる。田中毅・執行役員グラフィック コミュニケーション事業本部ドキュメントイメージング本部長によれば、「紙文書を扱うように電子データにコメントなどの注釈を加えたりして承認フローを簡単にできる」。また、PDFやJPEGなど、300種類のフォーマットにも対応しているほか、閲覧の際にダウンロードせず、サムネイルのイメージで見たりして作業できる。すべてのフロー作業をサーバー上で実行するという手軽さが売りだ。

 CPSは、取得したデータをファイル名に反映したり、データベースへ登録することが可能なほか、バーコードや特定文字のOCR認識時に文書の自動分割もできる。「バーコードが付与された運送会社の配送伝票などの紙文書を読み込み、必要時にバーコードに付与されたデータを特定したり、関連づけて保存もできる」(田中本部長)。

 同ソリューションは米国で先行販売されていて、すでに多くの企業で採用が進んでいる。国内では、「SharePoint」の普及が途上であるため、マイクロソフト製品の販売会社を経由し、小規模企業への波及を狙う。