「Symantec System Recovery 2013」は、最新版として新しいプラットフォームの「Windows Server 2012」「Windows 8」「VMware vSphere 5.0/5.1」をサポート対象に追加している。プロダクトマーケティング部プロダクトマーケティングマネージャの浅野百絵果氏は、「最新プラットフォームへの対応はもちろんのこと、バックアップ需要の掘り起こしにつながる機能も充実している」とアピールする。

バックアップソフト
世界シェアNo.1(※)※出典:Market Share : Storage Management Software, World Wide, 2011, Gartner、2012年5月発行、2011年企業向けバックアップソフトウェアの世界売上シェア

浅野百絵果
プロダクト
マーケティング
マネージャ その一つが、「バックアップ対象」「スケジュール」「保存先」の3項目を選択するだけで自動的にバックアップを開始する簡便な操作性。IT専任者がいないユーザー企業でも導入できるところがいい。また、サーバーのデータやシステムを丸ごとバックアップするイメージバックアップによってバックアップとリカバリともに数分で完了する高速性も兼ね備える。そして、大胆な策を講じたのが価格政策。前製品と比べ購入価格の値下げを断行した。さらに、集中監視ツール「System Recovery Monitor」を標準で提供。このツールは、専用サーバーを必要とせずに1台のWindowsから複数のサーバーやデスクトップのバックアップ状況を集中的に監視でき、シンプルなユーザーインターフェースでユーザー企業が簡単に使えるようになっている。
このような機能を搭載し、同社が需要として掘り起こしていくのは中小規模企業や小規模システム市場だ。浅野氏は、「中小企業のなかで、サーバーをバックアップしているのは3割程度といわれており、まだまだ市場拡大の余地がある」と前置きした上で、「バックアップ先のストレージ機器を提案するなど、ビジネスチャンスを広げてほしい」と捉える。また、「サーバーの入れ替え時に、バックアップを提案できるほか、今後はパソコンのバックアップ提案も視野に入れて取り組む」としている。
災害対策を含めて、バックアップに対するユーザー企業の意識が高まっている。これまでコストが高いことを理由に導入していなかったユーザー企業に対して、販社は充実した機能と低価格を武器にして拡販することができそうだ。