シマンテック(河村浩明社長)は、中小企業向けのクラウド型エンド・ポイントセキュリティサービス「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition 2013(SEP SBE 2013)」を発売した。100人以下の規模の企業を対象にクラウド型で提供するのは今回が初めてで、デフォルトのポリシー設定や簡単操作などで導入の敷居を下げている。

長島理恵
マネージャー
 シマンテックの調査データ「インテリジェンスレポート」によれば、2012年1~6月にシマンテックが特定したすべての標的型攻撃の36%が従業員250人以下の企業を狙った攻撃だったという。この数値は、2011年12月末の時点で18%だったことから、中小企業を狙った標的型攻撃が2倍に膨れ上がったことを意味する。

 長島理恵SMB&.cloud製品担当プロダクトマーケティングマネージャーは、「中小企業を狙った攻撃が増えているにもかかわらず、管理者が少ないうえに導入が複雑などという理由で、きちんとした対策を施していないユーザー企業が多いのが現実。そこで、気軽に導入できる製品を投入した」と説明。自社のビジネスを標的とするマルウェアやウェブベースの攻撃の猛攻から守るために、中小企業は、拡張性があって導入が容易で管理しやすいセキュリティ製品を必要としているとの判断から、初めて100人以下の企業を対象とした「SEP SBE 2013」を提供することになった。

 「SEP SBE 2013」は、ウイルスやマルウェアからの保護をはじめとして、自動更新によって各ユーザー企業の要件に対応。クラウド型で、しかもデフォルトのポリシー設定を用意していることから、管理者がいなくても導入することができる。ユーザーインターフェースが個人向けセキュリティ製品の「ノートン」と同程度であることも、操作を簡単にしている。

 価格は、1年間の利用が1ライセンスあたり5500円(5~24ラインセンスの場合)など、他社と比べて安く設定しており、1ライセンスからでも購入できる。同社では、個人向けセキュリティ製品を利用している企業や、国内外を含めて支社・支店のセキュリティ強化を考えている企業の本社にアプローチをかけていく。長島マネージャーは、「今回の製品でSMB(中堅・中小企業)向けのクラウド事業が本格化した」とみている。(佐相彰彦)