タワー型サーバー「Dell PowerEdge T110 ll」「Dell PowerEdge T320」でSMB(中堅・中小企業)を中心にユーザー企業を獲得するなど、「Dell PowerEdge」シリーズの販売が順調なデル。調査会社のIDC Japanによれば、100人未満の企業向けの販売では、2014年第2から第4四半期においてデルがトップシェアを獲得している※。同シリーズに、ファイルサーバーのデータのスムーズな移行を実現するNECのソフト「NEDAM(NEC Easy Data Migration for File Server)」を搭載した「NEDAM for Dell PowerEdge」を2014年12月に販売パートナー経由で提供してきたが、今年2月、オンラインでも販売を開始した。今年は、マイクロソフト製サーバーOS「Windows Server 2003」が7月15日(日本時間)にサポート終了(EOS)を迎えることから、NEDAM for Dell PowerEdgeには“ドアオープナー”としての期待が高まっている。

SMBを中心に導入が進む「Dell PowerEdge」シリーズ

サーバーをスムーズにリプレース
業務を止めないデータ移行が売り

石垣浩輔
マーケティング統括本部
法人マーケティング本部
エンタープライズ
ソリューション
マーケティングマネージャー
 NEDAM for Dell PowerEdgeは、「ファイルサーバー移行パッケージ」として、業務を止めずに簡単な操作で迅速に新しいサーバーにデータを移行できるNEDAMとサーバーのDell PowerEdgeシリーズおよびWindows Server 2012 R2を組み合わせたソリューション。ファイルサーバーの移行にあたって、必要な操作はたった3ステップ。パラメータ指定も、ホスト名とデータドライブのみでいい。

 石垣浩輔・マーケティング統括本部法人マーケティング本部エンタープライズソリューションマーケティングマネージャーは、「国内でトップシェアを誇るNECのHAクラスタリングソフト『CLUSTERPRO』の一部の機能を取り出してファイルサーバーのデータを簡単に移行することを実現した信頼性の高いソフトがNEDAM。これに約8000社のニーズを吸い上げ、ユーザー目線での工夫が数多く施された当社のDell PowerEdgeと組み合わせたことで、リーズナブルで簡単にWindows Server 2003ファイルサーバーをリプレースできるようにした」としている。

 PowerEdge T110 llと組み合わせ、Windows Server 2012 R2を搭載したパッケージをデルが提供するオンラインサイトで17万5980円からと、ユーザー企業にとっては手軽に導入できる価格設定だ。「サーバーのリプレースとなるとある程度のノウハウが求められるため、本来ならばシステム担当者など社内にITのスペシャリストを配置することが必要だが、NEDAM for Dell PowerEdgeであれば、誰もが簡単にファイルサーバーのデータを移行できる」と石垣マネージャーはアピールする。

 しかも、簡単にファイルサーバーの移行を実現するだけでなく、NEDAMの特長でもある業務を止めずにデータを移行する機能は、サーバーを稼働し続けなければならないユーザー企業にとって最適だ。ディスクをまるごとコピーするため、多くのファイルを一つずつコピーする場合と比べて約77%も高速であることも売りになっている。

まだまだ残る「Windows Server 2003」
理由は「移行方法がわからない」

橋本大和
マーケティング統括本部
セグメントマーケティング
マネージャー
 今年7月にWindows Server 2003のサポートが終了する。使い続けるリスクを踏まえて、Windows Server 2003を搭載したサーバーを残しておくことは避けるべきだが、調査会社のIDC Japanが昨年12月に発表したレポートによれば、Windows Server 2003搭載サーバーの設置台数は2014年末の時点で21万台の見込み。2013年末時点の36万4000台と比べれば減少しているものの、まだまだWindows Server 2003搭載サーバーが稼働しているということだ。また、システム管理者を対象に実施したアンケートでは、稼働しているWindows Server 2003搭載サーバーのうち、ファイルサーバーで利用していると答えたのが67.7%と最も多かったという。

 デルでユーザー企業へのテレマーケティングなどを担当する橋本大和・マーケティング統括本部セグメントマーケティングマネージャーは、Windows Server 2003が残っている理由について「中小企業の多くが、『どのように移行すればいいのかがわからない』という状況にある」としている。デルが昨年11月から今年1月までの四半期に実施したユーザー企業へのアンケートでは、Windows Server 2003 EOSに対する関心が前四半期(昨年8~10月)と比べて2倍程度に膨れ上がったという。このようなユーザー企業を取り巻く環境を踏まえると、デルがNEDAM for Dell PowerEdgeを提供する意味は大きい。橋本マネージャーは、「メーカーとして簡単に移行できることを訴えていくのが使命だ」とかみ締めている。

 パソコンOSであるWindows XPのときと同じように、EOSの寸前までWindows Server 2003搭載サーバーを使うユーザー企業は多いとも予想できる。石垣マネージャーは、「NEDAM for Dell PowerEdgeを『ドアオープナー』に据えて積極的に提案して、ユーザー企業のリプレース意欲を高めていく」と意気込んでいる。
BCN Bizline 読者アンケート
「第2回 Windows Server 2003」リプレース商材に関するアンケート
http://www.seminar-reg.jp/bcn/survery_ws03rep_2/