中国に拠点を構える日系企業にとってクラウドは、管理コストの低減やインフラの新規調達の期間を短縮できるメリットがある一方、セキュリティ面やカスタマイズの柔軟性、また既存システムとの連携といった点で課題もあり利活用が十分に進んでいない。IIJグローバルソリューションズ上海が提供する「One Cloud」は、ユーザーに専有リソースを貸し出す管理型のプライベートクラウドとして、こうした課題を解決する。

 日本本社と比べ、十分なIT投資予算や人的リソースに乏しい日系の中国現地拠点にとって、基幹システムや業務システムの効率的な運用は常に悩みの種だ。自社でサーバーを組むオンプレミスではカスタマイズや既存システムとの連携や統合の自由度は高いが、拡張性やその際の調達コスト、スピードを考えるとクラウドに軍配があがる。


 IIJグローバルソリューションズ上海のプライベートクラウドであるOne Cloudは、ユーザーにVMwareの仮想化プラットフォームの専有リソースを提供。VMwareの管理者権限をユーザーに開放し、その上でOSやアプリケーションを自由に設計・構築でき、すでに既存システムで独自にカスタマイズしたOSも移行が可能だ。また、クラウドへの完全移行はもちろん、既存システムのオンプレミス環境と連携してハイブリッドクラウドとしても利用できる。

 それなりの規模のシステムを中国で運用する日系企業の場合、仮想化環境をVMwareで構築しているケースもある。そのオンプレミスの仮想化環境で運用する既存システムに拡張性を求める時、クラウドに合わせたシステム改修の必要がなく、VMwareの運用ポリシーや管理ツールがそのまま移行できるため、移行期間の短縮やコスト低減のメリットが享受できる。

 さらにOne CloudのVMware vSphere ESXiサーバーのメモリは標準で128G、最大192Gまで拡張が可能でユーザーが既存システムで使用するハイスペックなハードウェアにも十分に対応できるため、オンプレミスなみの自由度の高い仮想化環境を実現する。

 同社は、今年1月に金融系を中心に600社超の顧客を抱える中国のデータセンター事業者である上海データソリューションズと提携。One Cloudをはじめとして日系企業の幅広いクラウド活用のニーズに応える運用体制を整えている。