Special Issue

ソフトバンクC&S クラウドに付加価値

2016/11/10 19:54

週刊BCN 2016年11月07日vol.1652掲載

SaaSからIaaS、PaaSへと展開

 クラウド環境の進展と、サブスクリプション・SaaS化など、ソフトウェアビジネスが急激に変化しています。それに伴い、パートナー様からわれわれディストリビュータへの期待が変化してきていると感じています。

本多晋弥
ICT事業本部
MD本部
エンタープライズ
マーケティング本部
副本部長

 マイクロソフトでいえば、従来はOffice製品のパッケージ販売が中心でしたが、「Office 365」になり、従来の売り切りから月額課金の契約へと変わってきています。月額課金が主流となると、これまでのようにお見積もり→注文書をいただいてから発注→ご請求というプロセスでは、あまりに煩雑になるため、お客様もわれわれも大きな負担になります。自動更新契約を推進することでこうしたプロセスを軽減する取り組みを進めています。また、Microsoft Azureのように使った分だけ利用料をいただく従量課金モデルにも柔軟に対応できるようにしていくことが重要と考えます。以上の二つの新しい契約モデルへの対応がクラウド戦略のポイントであり、それを具現化するソリューションとしてパートナー様に向けて提供を開始したのが「Cloudix」というサブスクリプション型クラウドサービスにフォーカスしたプラットフォームです。このプラットフォームは、マイクロソフトだけでなく、Dropbox、シマンテック、トレンドマイクロなどメジャーベンダーのサービスをワンストップでご購入でき、かつ一括管理できることが大きな特徴です。今後は、海外の新しいクラウドサービスを日本に紹介し、Cloudixに実装、パートナー様にワンストップで調達いただけるようにしていくことを目指しています。

 もう一つ、注力しているのはクラウドサービスへの付加価値の提供です。例えば、Office 365については、認証やシングルサインオン、バックアップなど独自サービスを提供して、日本の顧客特有のニーズにお応えしています。また、IBMのIaaS「IBM SoftLayer」の取り扱いも準備しています。これまではSaaS中心のビジネス展開でしたが、SIerのパートナー様に向けてIaaS、PaaS関連のクラウドサービスについても、積極的に検討していきたいと思います。
 

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外部リンク

ソフトバンク コマース&サービス=http://cas.softbank.jp/