「BCN AWARD 2017」においてスキャナ部門1位の座を獲得したPFU。今回で7年連続首位となり、市場において圧倒的な存在感を誇る。その主力製品となるのが、「カンタン・スピーディー・コンパクト」を基本コンセプトとし、16年にはワールドワイドの出荷台数が400万台を突破した「ScanSnap」シリーズだ。15年には、各種クラウドサービスとScanSnapを連携させるサービス「ScanSnap Cloud」を開始し、連携するクラウドサービスの拡大を進めている。

選ばれる理由は守り続けた基本コンセプト


「ScanSnap iX500 Sansan Edition」
 

松本秀樹
ドキュメントイメージ
ビジネスユニット
国内営業統括部長

 「ScanSnapを世に出して15年目となり、接続インターフェースがUSBから無線LANへ、スキャン後の活用もPCだけでなくスマートフォン、タブレット端末やクラウドへと、進化してきているが、そのなかでも基本を守り続けていることが、7年連続首位という市場からの評価につながっているものと考えている」。こう語るのはPFUの松本秀樹・ドキュメントイメージビジネスユニット国内営業統括部長だ。

 ScanSnapシリーズは、これまでのドキュメントスキャナが読み取り前後に煩雑な操作や設定が必要だったのに対し、開発当初から「カンタン・スピーディー・コンパクト」を基本コンセプトに据え、家電感覚で利用できることを強く意識してきた製品だ。用紙サイズ・向きやカラー/モノクロなどの自動判別はもちろん、斜行補正や白紙ページ削除といった自動化機能を備え、ボタンをワンプッシュするだけで手間なく適切なスキャンデータが得られるようになっている。

「単純な読み取り速度だけをみれば、より高速な他社製品も存在するが、実際に紙をスキャンしてデータを活用するまでのトータルな作業時間の短さと業務用スキャナで培った安定した給紙性能がユーザー様に評価されているポイントである」と説明する。

「モノ売り」でなく「コト売り」へクラウド連携をさらに推進

 ScanSnapは、PFUの標榜する「モノ売り」でなく「コト売り」という姿勢が貫かれた製品でもある。ユーザーにコト売り提案をするため15年に「ScanSnap Cloud※」というサービスをリリースした。ScanSnap Cloudは、PCやスマートデバイスを必要とせずにScanSnap自体が無線LANを経由してクラウドへスキャンデータを自動転送するというものだ。しかも、「レシート(領収書)」「名刺」「文書」「写真」の文書種別を自動で判別し、ユーザーが利用する各サービスへ自動で振り分けて保存していくため、手間はまったくかからず、利便性を向上させた。

 そして昨年、PFUはとくにビジネスユーザー向けにScanSnap Cloud対応サービスを拡充してきた。コンシューマ用途の「Evernote」や「Dropbox」などへの連携が多かったのに対し、昨年からe-文書法の要件に対応し、FinTech系クラウドサービスである「freee」や「弥生会計オンライン」、「MFクラウド」との親和性を向上したほか、「Box」「Evernote Business」「OneDrive for Business」といったビジネス向けサービスとの連携を強化し、多彩な業務に直結させてきている。

 こうしたビジネスクラウド/アプリケーション連携のなかで注目すべきは、5月にリリースした「ScanSnap iX500 Sansan Edition」だろう。名刺管理クラウドサービス「Sansan」とのコラボレーションにより実現したもので、Sansanが提供するスマートフォンアプリへダイレクトに接続する特別モードを搭載。さらに名刺500枚分を管理できるライセンスが付属したパッケージとなっている。いわばSansanサービスを買い切りのかたちで手軽に導入できるようにしたモデルだ。

 「業務の根幹となる名刺情報を共有できるようにするSansanのようなサービスは、ワークスタイル変革のうえでも重要だ。Sansanとの間では大企業向けや個人向けの市場で以前からコラボレーションしており、今回、中小企業市場向けにSansan Editionをリリースすることによって、あらゆるユーザー様に利便性を提供できるようになった」と説明する。
 PFUでは今後も、スキャナを通したビジネスの活性化を支援するべく、引き続きさまざまなクラウドやアプリケーションとの連携を進めていく方針だ。松本統括部長は、「今年も新たな連携について発表できるようにしていき、『コト売り』のメッセージ性をさらに強めていくので、ぜひ期待していただきたい」とアピールする。
※ScanSnap Cloudに対応しているScanSnapはiXシリーズのみ