話題のHCI「VxRail」など徹底解説

 ネットワールドは4月14日、東京・御茶ノ水のTKPガーデンシティ御茶ノ水で、Dell EMCの協賛による「昼の90分でDell EMCの旬情報がまるわかり!Dell EMCランチョンセミナー」を開催した。新生「Dell EMC」の今後の戦略と新パートナープログラムの解説をはじめ、販売が急伸しているHCI(ハイパーコンバージドインフラ)の「VxRail」の強みや活用法を紹介。参加した多くのSler、販売パートナー、ユーザーの高い関心を集めていた。

統合でポートフォリオが拡大

 最初に登壇したDell EMCの執行役員でパートナー事業本部長の渡部洋史氏は、「【Dell EMCの統合情報】これからのDell EMCはこうなる!」と題して、新生Dell EMCの最新情報や戦略、新パートナープログラムを解説した。
 

Dell EMC
執行役員
パートナー事業本部長
渡部洋史氏

 米国でDellとEMCが2016年9月に統合が決定し、傘下にVMware、Pivotal、Secure Works、RSA、VirtuStreamなど、複数のITベンダーを統合する巨大ホールディングス、Dell Technologiesが発足。2017年2月に新生Dell EMCがスタートした。渡部氏は、「売上高740億ドル、従業員数14万人の企業となり、日本でも3000人規模に拡大した。そして、20の領域でリーダーポジションを占める。DellとEMCの一体化で、それぞれのリセラーパートナーは双方の製品を扱える。ポートフォリオ拡大という強みを、ぜひ、ビジネスに生かしてほしい」と語った。

 セミナーのテーマであるHCIでもDell EMCはリーダーで「日本のHCI市場は年率30%という大きな成長市場であり、皆様とさらに伸ばしていく」と宣言した。

 次いで、2月に開始した新パートナープログラムについて説明。Dell EMCのパートナービジネスは350億ドルに達し、EMCでは70~80%が、Dellでは50%(日本は42%)がパートナー経由での販売となる。今も、「ものすごい勢いで伸びている」として、パートナービジネスを後押しするため、1億5000万ドルを追加投資し、とくに新規顧客開拓に多くのインセンティブを用意するとした。

 最後に、HCIのVxRailについて触れて「ネットワールドがファーストランナーであり、市場を創ってもらった。その背景には、目利きの力、マーケティング力、リセラーサポートという強みがある」と称えた。

組み合わせ販売が多いVxRail

 続いてネットワールドから登壇した営業本部ストラテジック・プロダクツ営業部の小澤康弘氏は、「Dell EMC VxRailによる最強のHCIソリューション」と題して講演した。
 

ネットワールド
営業本部ストラテジック・
プロダクツ営業部
小澤康弘氏

 まず、小澤氏は「VxRailの中身は、ハイパーバイザーの提供者のVMware自身がつくっているため、VMware環境との親和性が非常に高い製品であり、旧来のEMCが得意とするストレージやバックアップなど周辺ソリューションも含めたフルサポートができる」とした。

 セールス面においても、16年4月の販売開始から1年足らずで、すでにネットワールドのDell EMC製品販売額のなかでもトップシェアとなっている。「さらに、Unity、Data Domainなど、Dell EMC製品との組み合わせ販売も多いことがビジネスでの魅力。とくに、VxRail案件対応の半数以上がData Domainとの組み合わせだ」という。

 このほか、販売の多いVxRailとの組み合わせとして、サーバー統合用途でのAvamar VE(Virtual Edition)、VDI用途でのUnityによる階層化ソリューション、そして小規模なファイルサーバーソリューションとしてUnity VSAをあげた。

 また、3DCADや動画編集向けに、VDI環境で高性能のGPUが搭載できるVxRail Vシリーズのラインアップもあるとした。さらに、従来のNASではカバーできない大容量ニーズには、スケールアウトNASのIsilonがあり、どうしてもHCIでNutanixの機能が必要な要件にはDell OEM版の製品も用意しているので、あらゆるニーズに応えられることがDell EMCの一番の強みとアピールした。

適材適所を提案できるDell EMC

 最終セッションでは、ネットワールドのSI技術本部ストレージ基盤技術部の石塚智規氏がDell EMCのパートナーSE部の百瀬康司氏とともに登壇して「多数の導入経験からわかる、VxRailの強みを生かせる使い方をネットワールド流に解説!VxRail導入のススメ」と題して講演した。
 

ネットワールド
SI技術本部
ストレージ基盤技術部
石塚智規氏

 まず、VxRailが強みを発揮できる要件を解説。販売実績では、自治体のネットワーク分離に伴い、すでに多数のユニットが売れており、指名買いが多かった。民需でもVDI用途で金融、メーカーへの採用が始まっており、また、サーバー仮想化用途でも引き合い、指名買いも多いという。

 「VxRailの強みは、運用、トラブル対応、拡張のいずれでも簡単であること。ステータス確認は1クリック、バージョンアップは3クリックで済む。Data DomainとAvamarを組み合わせたバックアップなら、万が一の際もインスタントリカバリ機能により10分程度でサービスを再開できる」とした。VxRailが向くのはインフラやネットワークにこだわりがない、運用を簡単にしたい、ゲストOSが多い環境、システムを集約したい、適切なバックアップ運用をしたいユーザーだという。
 

Dell EMC
パートナーSE部
百瀬康司氏

 また、リファレンス環境との違いにも触れて「リファレンス環境はHCIに比べ、設計の柔軟性、特化した要件への対応ができるメリットがある半面、構成が複雑になり、運用も難しくなる。その部分はトレードオフの関係だ。われわれはHCIがすべてのソリューションではないというスタンス。その点、Dell EMCは適材適所を提案できるポートフォリオの広さが強みなので、リファレンスも含めて、お客様に最適な提案ができる」と語った。