大手SIerであるTISは近年、サービス事業にも力を入れている。そのうちの一つが、顧客企業にクラウドやデータセンターを提供するプラットフォームサービス事業だ。サービス事業統括本部プラットフォームサービス事業部プラットフォームサービス第2部長の市田真也氏は、「われわれは、2012年頃から『Nutanixは特徴的で興味深い製品』とみていた」と振り返る。

サービス事業統括本部
プラットフォームサービス事業部
プラットフォームサービス第2部長
市田真也氏
 注目のポイントは、拡張性が高く、稼働までのリードタイムが短かったこと。また、構成要素が少なく、標準化による生産性向上が可能となるため、同社のクラウドサービスにおける競争力が向上するという期待もあった。

 まずは自社の仮想デスクトップ基盤(VDI)用として12年度に社内導入。14年末に顧客のVDI環境向けに初納入した。さらに、翌15年には顧客の統合仮想環境向けに販売。16年には顧客のプライベートクラウド用の基盤としてニュータニックス製品を提供している。

 5年以上の社内活用/販売実績をもとに、TISはクラウドサービス「TIS ENTERPRISE ONDEMAND Service」の核となる基盤に、HCIのNutanixを選定した。18年5月に発表したサービスブランドの「Platform Square」でも重要な位置づけとなっている。

 TISのクラウドサービスには、「HOSTED PRIVATE Service(HPS)」「SHARED SERVER Service(SSS)」「MANAGED NETWORK Service(MNS)」の3種類のサービスがある。このうち、Nutanixが使われているのはHPSとSSSの二つ。HPSは顧客ごとに専用の環境を用意する専有型、SSSは複数の企業が環境を共有する共有型のサービスだ。

 「HPSでは、Nutanixを使うことで、お客様の注文を受けてから環境を用意できるまでの日数を大きく短縮できた」と市田氏。SSSの場合もTISの判断で増設を決めてから稼働させるまでの期間を最小限にできるため、資産効率が高まっているという。

 「Nutanixには自動デプロイの機能もあり、『Kubernetes』ベースのコンテナ管理機能も開発が進められていると聞いている。業務アプリケーションでは、どちらの機能も今後の主流になることが確実。こうした機能をうまく使いながら、お客様の要望に合ったサービスを提供していきたい。併せて、コンサルティングやセキュリティなどのサービスについても強化していく」と市田氏は意気込みを語る。