エンタープライズソフトウェアの第三者保守サービスを手掛ける日本リミニストリート。開発元メーカーの50%の価格で保守サービスを提供することをはじめ、保守費用全体では最大90%削減するサポートを行い、保守費用の削減による顧客企業の戦略的なIT投資をサポートしている。同社のサービスの利用をきっかけに、未来に向けたIT投資へと本格的に乗り出したユーザー企業の1社が、愛知県豊川市に本社を置く切削工具メーカーのオーエスジーだ。今回、第三者保守を利用した背景やそれによる効果について、オーエスジーでIT戦略室長を務める原田剛氏と、リミニストリートの日本支社長の脇阪順雄氏に対談で語ってもらった。

日本リミニストリート 日本支社長の脇阪順雄氏(左)と
オーエスジー IT戦略室長の原田剛氏

未来へ向けて投資するためには、ITの固定費を減らす必要があった

脇阪(日本リミニストリート) オーエスジーさんには、当社のOracle E-Business Suite(EBS)保守サービスを2017年9月からご利用いただいています。それまでは、メーカーの保守サポートを利用されていたわけですが、当社のサービスへ移行を決定された背景は何でしたか。

原田(オーエスジー) 当社は約8年前にOracle EBSを導入し、受注、購買、製造、在庫、会計などのほぼ全てのモジュールを利用してきました。

 リミニストリートさんの保守サービスに切り替えた理由は大きく二つあり、一つは、ベンダー側の都合に合わせてバージョンアップを行うのではなく、われわれが希望する時期に実施したかったということです。もう一つが、ITにかかる固定費を可能な限り削減したいという思いがあったことです。限られたIT予算の中で、会社の成長につながることに投資していくには、固定費を削減するしかありませんでした。

脇阪 そのITの固定費の上位にERPの保守費用が入っていたというわけですね。

原田 断トツに多かったですね。ここに手を付けない限りは未来への投資ができないと判断し、リミニストリートさんを検討させていただくことになりました。

脇阪 最近、IT部門が果たすべき役割は、バックオフィスのコスト削減や基幹システムの安定運用ではなく、新しいことにチャレンジしていくことだといわれるようになってきていますが、御社の場合はいかがでしょうか。

原田 当社でもその流れは感じています。そもそも、チャレンジして失敗した人を、チャレンジせずに現状維持な人よりも高く評価する、というのが当社の基本的な考え方です。私が所属しているIT部門の名称も、2年ほど前に「IT推進センター」から「IT戦略室」へと変わりました。このように“戦略”という言葉が付いたことも、IT部門に対する会社の期待の表れだと思っています。

脇阪 ERPの保守サービスを切り替えるに当たり、何か懸念材料はありましたか。

原田 懸念がゼロではなかったので、最初に、日本リミニストリートさんの営業と技術の方に詳しい説明をお願いしました。税法などの日本固有の法制度変更については、日本リミニストリートさんの社内に専任チームを用意されていて、影響があると思われるものは毎月のレポートで教えていただいています。

 また、Oracle EBSをカスタマイズした部分についても対応していただけると約束していただけましたので、その点についても安心しました。これらの点を含めた4~5の事柄について社内で評価し、最終的に切り替えを決断しました。

ERP保守費用を従来の半分に圧縮し、全社の業務改革を推進

脇阪 切り替えたことによる効果はいかがでしたか。

原田 これはもうはっきりしています。保守費用が従来の半分になり、経営層にも胸を張って報告することができました。システムのバージョンアップ回数を抑えられ、時間的にもコスト的にも、IT戦略室として新しいことに取り組む余裕が生まれました。

脇阪 目的だった固定費の削減を実現し、新しいことにチャレンジできるようになったということですね。実際に、未来へのIT投資として、当社のサービスによって浮いたコストやリソースを利用して取り組まれていることはありますか。

原田 いくつかあります。製造面では、ものづくりの世界で今、「インダストリー4.0」への取り組みが企業の生き残りを左右する重要なキーワードになっています。当社でも、ものづくりの革新に向けて「OSG 4.0」と銘打った全社プロジェクトを走らせており、IoTを使って従来のものづくりのやり方から脱却し、プロセス自体を見直そうとしています。

 また、販売面では、営業の間接業務を減らして顧客と接する時間を増やすことを目的に、営業現場の働き方を抜本的に変革しようというプロジェクトに取り組んでいます。組織の在り方や役割の範囲にも言及して、この先10年、15年と続く営業の仕事の方法を組み立てた上でそれを支える情報システムをつくろうとしています。このどちらのプロジェクトにもIT戦略室が中核メンバーとして参画し、要件定義などの作業に携わっています。

脇阪 そうした大きな全社プロジェクトともなると、外部にアウトソースすることがよくあります。オーエスジーさんの場合はどうでしたか。

原田 そういうやり方があることはよく心得ていますし、われわれとしてもぜひアウトソースしたいと思います。ただ、戦略的なところまでお願いできるSIerさんはなかなか見つからないので、自前でやらなければならないというのが実情です。

脇阪 おそらく、その背景には、SIerの方々が既存システムのメンテナンスで忙しいという事情があるのだと思います。ERPのメンテナンスやアップグレードのような“後ろ向き”なタスクは当社のような専門業者に任せていただき、SIerの方々はIoTやAIといった最先端の領域で力を振るっていただくとよいのですが…。

原田 そう思います。当社としては、われわれがまだ習得できていない新しい開発方法や開発基盤の指南役になってほしいと、SIerの方々に期待しています。今後はDevOpsやサーバーレスアーキテクチャーを使ったシステム開発が主流になると聞いてはいるのですが、われわれには経験も知見もないため、実際にそれをやってみせてくれるようなSIerにパートナーになってもらえるとうれしいです。

脇坂 エンドユーザーとして、最新の技術を活用して新しいことにもっと取り組んでいきたいということですね。そうしたところは、オーエスジーさんのチャレンジ精神が生きているところだと感じます。

原田 やはりチャレンジはしていきたいですね。実績のある開発方法論も重要ですが、これからのシステム開発は、いかに早くお客様にメリットを提供できるかが重要です。そういう考え方にわれわれもシフトしないといけないし、お付き合いいただくパートナーの方々にもシフトしていただきたいです。そうして、ビジネスの成長につながる新しいご提案をSIerの方々にしていただけると、当社のデジタルトランスフォーメーションも格段に進むと思います。

 
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