特に最近、マイクロソフトは「 Microsoft 365 を最も使いこなせる端末」をコンセプトに、法人市場に向けて「モダンワークプレース統合ソリューション」として、 Microsoft 365 とSurface を提供している。 Microsoft 365 に最適化して開発された最新の Surface を活用することで、 Microsoft 365 の価値を100%引き出し、働き方改革をより強力に推進することができるというものだ。
2 in 1 Surface の最新モデルとなる「Surface Pro 7」は、12.3インチタッチスクリーン、着脱式のキーボードカバーやペン対応など、Surface Pro シリーズの特徴や基本機能はそのまま継承している。その上で、「Surface Laptop 3」と同様に第10世代のインテル Core プロセッサーを採用、接続端子にフルサイズのUSB-Aに加えて、新たにUSB Type-Cを搭載した。 Surface Connect を継続採用しているので、 Surface ドックや従来の電源ケーブルもそのまま使用可能だ。
Surface Pro 7
「Surface Pro は、特に法人需要が増加している製品で、最近、数千単位での一括導入も多くなってきている。一方で、中小企業でも働き方改革が浸透しつつあり、それに伴い需要が増えている。Surface Pro 7 は、Surface 自身が作り出した2 in 1 カテゴリーを牽引する製品であり、その意味で働き方の変化がダイレクトに感じたい人に向けたデバイスだ。そこで、あえ て変えずに正当な進化を遂げた」と小黒本部長は強調する。
最薄で軽量のLTEモデル
「Surface Pro X」
正当に進化した2in1モデル「Surface Pro」のラインアップを拡充させる新製品が、20年1月に発売される「Surface Pro X」だ。
Surface Pro X
Surface Pro X は、ARMアーキテクチャーを基盤とし、Snapdragonをカスタムした独自プロセッサー「Microsoft SQ1」を採用し、省電力性とパフォーマンスを両立させ、SIMカードを挿すことで、 LTE Advanced Pro 接続に対応する。SQ1について は、16年からQualcommと共同開発を進めてきたもので、特にグラフィックスのパフォーマンスを向上してい る。
外観デザインは少し丸みを帯びて、見た目にもスタイリッシュな印象を受ける。Surface Pro 7 とほぼ同等の本体サイズにベゼルをぎりぎりまで薄くすることで縦横比3 : 2の13インチ(2880× 1920ドット 267PPI)ディスプレイを備える。Surface 史上最薄となる7.3mmを実現し、質量774gの軽さとなっている。接続端子には、二つのUSB Type-Cを搭載し、リアとフロントにカメラも備える。また、「Surface Laptop 3」同様に、機密情報の制御を目的とした着脱可能なSSDを採用した。「2 in 1 デバイスの境界を押し広げ、移動中の生産性を高めるための製品」と位置付ける。
「Surface Pro X」は、使い勝手にも配慮が行き届く。取り外し可能なキーボードの付け根部分にタッチペンの収納スペースを備え、ここに専用の充電式「Surface Slim Pen」を完全に収納できる。ペンはワイヤレス充電が可能で、収納スペース部に磁力で固定されるため、無造作に置いてもペンが自然と正しい向きに固定されるようになっている。
ただし、「Surface Pro X」は、ARM版の Windows が稼働するため、実際に既存の64ビット(x64)アプリなど動作しない Windows 10 アプリがあることに注意しておく必要がある。