最初に触れたのが、PCAによるビジネスの変化。パッケージ導入社数は累計24万社に上るが、2008年にPCA for SaaSをスタート(12年に「PCAクラウド」に名称変更)、20年に「PCAサブスク」サービス、21年に「PCAクラウド on AWS」サービスを相次いで開始、サブスクリプションビジネスへの注力を明確にしている。6月に打ち出した新タグライン「働く、が変わるとき。」のもと、変化するお客様の働き方をサポートするサービスへの注力とともに社内体制も変更。売上構成比もクラウドビジネスが年々増加、今年度(21年3月期)は前年度比120%と成長し、ストックビジネスが全体の6割弱を占める。
三つのシナリオの違いとして、PCAクラウドが5時~24時と稼働制限があるのに対し、PCAクラウド on AWSが24時間稼働、ともにデータ管理をクラウドで行うのに対してPCAサブスクはデータを顧客のオンプレミス環境で管理し、用途に合わせた使い分けができる。「PCAの製品はいずれもバックオフィス。フロント側のさまざまなサービスと連携できるよう、Web APIとClient APIという二つのAPIを用意し、現時点で70社以上とのアライアンスを組んでいる」としている。